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畑岡奈紗はタバタナキットに脱帽 6&4で完敗

◇米国女子◇バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー 4日目(29日)◇シャドークリークGC(ネバダ州)◇6777yd(パー72)

グループリーグを勝ち抜いてベスト16に進出した畑岡奈紗は、今年の「ANAインスピレーション」を制したパティ・タバタナキット(タイ)と対戦した。14ホールで6バーディを奪ったタバタナキットの圧巻のプレーを前に、6&4(4ホールを残して6ダウン)で完敗した。

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「パティが隙のないゴルフをしてきて、正直、自分の今のゴルフだと勝てないなと思いました」と潔く負けを認めた畑岡。1番、2番と連続で奪われて、3番はお互いにパーとした後の4番。2mのバーディチャンスにつけながら決めきれず、「そこで取り返せていたら流れも変えられていたかなと思うけど、あれを外したのは大きかった」と、以降は最後まで“パティペース”を覆すことができなかった。

「ベスト16からは、過去3日間のようなゴルフではなかなか勝ち上がれないなとは思っていたけど、やっぱり勝ち上がってくる人は強い」と、パーでしのいで勝ち上がれたグループリーグから一転、バーディでホールを奪う展開についていくことができなかったのが、畑岡の現在地。

ショットに関しては「足踏み状態が続いているのが悔しいところ。最近はスイングで直すというよりも、肩甲骨の安定感とかそういうところかなと思っています」と、違うアプローチでの対策も検討中だ。

次週の「全米女子オープン」も見据えて、今週は58度のウェッジのバウンスを10度から6度に変えて戦った。「ラフからでも意外と刺さらずにすっと抜けた。逆に下をくぐりすぎるときもあるので見極めが難しかった」というデータを蓄え、オリンピッククラブ(カリフォルニア州サンフランシスコ)へと乗り込んでいく。

あえてポジティブにとらえるならば、もし決勝まで進んでいたら、土日で各日2ラウンドを2日間の計4ラウンドをこなすことが必要だった。「もし残れていたらうれしいことだったけど、ここから3ラウンドって考えるとちょっとタフですね」と苦笑い。「あれだけ良いプレーをされたら、そういうふうに(考えを)持っていった方がいいのかなって思います」と、気持ちを切り替えて、次週のメジャー大会に挑んでいく。(ネバダ州ラスベガス/今岡涼太)

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