2024/11/21クラブ試打 三者三様
メジャー4勝 “ママさんプロ”の先駆者が殿堂入り
2020/04/23
ニュース
1950年代と60年代に女子ゴルフ界を席巻、完璧なゴルフスイングで米女子ツアー(LPGA)歴代2位の通算82勝を挙げたミッキー・ライトさんが、フロリダ州フォートピアースの医療施設で亡くなった。バレンタインデーの2月14日に85歳の誕生日を迎えて3日後のことだった。
1935年、サンディエゴ生まれ。母親は主婦、父親は弁護士で幼少からゴルフに親しんでいた。11歳のときに身長はすでに約170㎝に。学校の友達から「ムース」(体長2mを超えるヘラジカ)と呼ばれ、その劣等感克服をゴルフに見いだしたとされる。
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55年にプロ転向。56年に初優勝すると61年からは4連続で年間10勝以上をマーク。メジャーでも歴代2位の13勝を挙げた。60年代のピーク時には、大会スポンサーがライトさんの出場を開催の条件にするほどの人気だったという。
細身の体から繰り出す力強いスイングが持ち味で、PGAツアー通算64勝のベン・ホーガンから「なんてすばらしいスイングなんだ」と絶賛された。その美しいスイングに“女性版ベン・ホーガン”の異名もつけられた。
69年に慢性的な手首と足のけがにより34歳でフルタイムでの参戦を断念したが、LPGA公式サイトは「現役生活をさらに続けていれば確実に100勝していた」と伝えた。引退後はLPGA会長も務め、76年に世界ゴルフ殿堂入りした。