繰り上がり出場を決めた渡邉彩香。長距離コースで持ち味を発揮したい

◇海外女子メジャー◇全米女子オープン 事前（9日）◇チャンピオンズGC (テキサス州)◇サイプレスクリークコース 6731yd（パー71）、ジャックラビットコース 6552yd（パー71）

現地で待機していた渡邉彩香は開幕前日、繰り上がりで3年ぶりの出場が確定した。アンドレア・リーが新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性結果が出て欠場したため。日本勢はメジャーで過去最多の19人の出場になる。

＜＜　下に続く　＞＞

出場確定の連絡はこの日の午前。6日（日）の渡米後は試合で使用する2コースを比嘉真美子らとともに練習ラウンドを重ねていた。「良かったなと思いましたね」と安堵の表情を浮かべ「（ウェイティングの）1番だったら、結構（出場権が）下りてくる可能性があるよ、とみんなに言われていた」と経緯を説明した。

世界ランキング162位の渡邉が、全米ゴルフ協会（USGA）からウェイティング1番手の連絡を受けたのは2週前の国内ツアー2020年最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の時。「今年アース・モンダミンカップで優勝した後に全米の出場を一つの目標にしていたけど、順位が足りなくて悔しい思いをしていたので、行くことに迷いはなかったです」とコロナ禍の出国にも自らの意志を貫いた。

「出続けていたい」と語る大会は今年、日照時間の短さから2コースを予選ラウンドで使用する。初日はイ・スンヨン（韓国）、アマチュアのエミリー・トイ（イングランド）と同組で、より長いサイプレスクリークコースを回る。希代の飛ばし屋は「2つのコースを回るのは初なので、グリーンの形状を頭にいれるのは大変だなと思っていたけど、気持ちよくドライバーを振れる。ワクワクの方が強いですね」と攻略に向け力強く述べた。（テキサス州ヒューストン／林洋平）