河本結は米ツアーで通用するプレースタイルを磨く 再開初戦から参戦へ
2020年 LPGAドライブオン選手権
期間:07/31〜08/02 場所:インバネスクラブ(オハイオ州)
河本結「心も強く」主戦場へ向け再渡米 5連戦も視野
今季から米ツアーを主戦場とする河本結が14日、5カ月ぶりに再開するツアーに参戦するため羽田空港から渡米した。到着後2週間の自主隔離を経て、31日開幕の新規大会「LPGAドライブオン選手権」(オハイオ州/インバネスクラブ)に出場する予定だ。
米ツアーは、2月の「ISPS HANDA オーストラリア女子オープン」を最後に新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催が見送られた。「この期間は来年やろうと思っていたことができた。基本のスイングはできた」。技術面を土台から見つめ直し、持ち球のフェードボールだけでなくドローボールにも磨きをかけた。
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感染者が累計で300万人を超えた米国行きとあって、感染防止対策としてバッグには100枚以上のマスクにアルコール除菌のウェットティッシュを大量に詰め込んだ。「(渡米は)怖さもありましたけど9対1でアメリカに行きたいとは思っていた。私も(誰でもウイルスを)持っている可能性があるし、アメリカでも(感染予防を)徹底して過ごしたい」と気を引き締める。
3週間前の国内ツアーの2020-21シーズン開幕戦「アース・モンダミンカップ」は17位で終えた。試合間隔は空いたが、出場権を獲得した自身初の海外メジャー「AIG全英女子オープン」(8月20日~/スコットランド・ロイヤルトゥルーンGC)を含め、欧米最大5連戦を視野に入れている。
「味噌汁やお茶、ご飯とかも持って行く。あと日本語が恋しくなると思うので」と『超一流の雑談力』(安田正著、文響社)や『20代にしておきたい17のこと』(本田健著、大和書房)など10冊程度の本を持っていく。
「毎週試合があるのが当たり前じゃないと思った。1試合1試合感謝しながらやりたい。いまはそんなことを口にする実力じゃないけど夢は5大メジャーを制覇すること。これからアメリカでつらいことも経験して心も強くなって、ゴルフの質も高めて強い選手になりたい」と力を込めた。
到着後はフロリダ州オーランドにあるプロゴルファーでゴルフチャンネルの解説者、レックス倉本氏の自宅で隔離に入る。同州の新規感染者は12日に1万5000人を超えた。米男子下部ツアーを主戦場にする小斉平優和が渡米した際も同氏の自宅で自主隔離しており、河本も外部との接触を避けながら敷地内の練習環境を利用して調整することになる。