
藍、新コーチの帯同も!父・優氏が近況について語る
今週、国内女子ツアー第30戦の「富士通レディース」が開催される千葉県の東急セブンハンドレッドクラブに、赤堀奈々らを指導する宮里優氏が姿を見せた。国内ツアーには時折顔を見せている優氏だが、地元の沖縄では15人近い生徒を抱え多忙な日々を送っている。9月の後半に渡米して確認した、娘・藍の現状について聞いた。
―― 現在の不調の原因は?
「下半身が動いていない。バックスイングで手首がシャットからオープンになってしまっている。リリースが遅い。この3点でしょう。しかし、それも先日指導して、徐々に良くなってきています」。
―― 昨年に比べドライバーの飛距離が落ちているのは?
「(インパクトで)こすってしまっているから」。
―― 初めてのスランプに、本人も落ち込んでいるのでは?
「これを無駄にしちゃいかんと言っています。右へすっとんで行ってしまうのだから、あえて左から右に曲げることも練習させています。それも大分出来るようになって来たので、いままではドローだけでしたが、これを乗り越えたらショットのバリエーションも増えているでしょう」。
―― 優勝のプレッシャーも大きかったのでは?
「確かに2年目に入って、英語も覚えて、周りにも馴染んできた。勝ちに行かなければという気持ちが空回りしているところもあるでしょう」。
―― メンタルコーチ(ピア・ニールソン)はいますが、専属のスイングコーチも必要では?
「私も忙しくてほとんど見ることが出来ないので、それも考えないといかんでしょう」。
―― 道具を変えるという選択は?
「それは大変なことです。同じメーカーならまだしも、別のところというのは、フィーリングを合わせるだけでも3年とか4年とか掛かってしまう。ボールも含め、全く考えられません」。
―― 復調の兆しはありますか?
「先週は予選落ちしましたが、悔しさが出てきました。今週は予選カットがないので、4日間戦っていければ、手ごたえも掴めると思います」。
10月後半に帰国してスキンズマッチに出場、そして11月第1週には「ミズノクラシック」への出場を予定している宮里藍。アメリカで手ごたえを掴んで、日本のファンの前では是非とも元気な姿を見せて欲しいものだ。