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2019年 エビアン選手権
期間:07/25〜07/28 場所:エビアンリゾートGC(フランス)

初メジャーの安田祐香 バーディ締めでアマ最上位に

◇海外女子メジャー◇エビアン選手権 最終日(28日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523yd(パー71)

メジャー初出場の安田祐香(大手前大1年)が通算イーブンパーの37位とし、アルベイン・バレンズエラ(スイス)と並んでアマチュア最上位で終えた。降雨の影響もあり「75」と今週初めてのオーバーパーをたたいたが、最終18番(パー5)で奪った唯一のバーディで並んだ。「80点」と自己採点した今大会の収穫や課題を並べ、次週「AIG全英女子オープン」(イングランド・ウォーバーンGC)に向かう。

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前夜からの降雨でティオフが2時間遅れ、「ランも出なかったし、難しかった」。1番でアプローチを寄せられず、ボギーを先行した。3番では3mのチャンスを仕留めきれず、雨に濡れた前半に3打落とし、同じスコアで出たバレンズエラとはハーフターン時に3打差がついた。フェアウェイキープ率は4日間最低の53%と深く粘り気のあるラフに苦戦し、「パットもティショットもダメ。こういう一日もあると思った」。14番(パー3)で3mから3パットを喫し、2連続ボギーを招いた。

「苦しかった。きつかったですね」。それでも日本勢6人の中で最上位を走り続けた18歳に、最後は運も味方した。ひとつ前の組のバレンズエラが後半に失速し、18番で池に入れてボギーとして終えた。安田は成績やスコア以上に経験を重要視し「全然(バレンズエラのスコアを)確認していなかった。自分も落としてしまったので」としたが、87ydを52度で距離感を合わせ50cmにつけてバーディ。バレンズエラとともにローアマチュアとなり、「自信になる。獲れると思わなかったけど、結果的に並んでうれしい」とほおを緩めた。

4月の「アジアパシフィック女子アマチュア選手権」を8打差で制し、アジアのアマチュア代表として今大会に出場した。世界ランキング上位者に飛距離で20yd近く劣ることもあったが、「自分の武器の(セカンド以降の)ショットで攻められた。このまま続けていきたい」と手応えを得た。課題は「パットのミートやラフからのリカバリー」とし、「昨日まではフェアウェイキープ率が良すぎた。今日が普段通りというか、正直もっとラフに行ったら、スコアは悪かったと思う」と冷静に現状を見つめた。

ラウンド後に表情が最も緩んだのは、メジャー2戦連続の予選通過を条件に父と飼う約束をした犬の話題だった。「そういえば、ローアマでも飼ってくれるってお父さんと約束したんですよ。人懐っこいから」と犬種を今週見たポメラニアンに絞りかけたが、「トイプードルもかわいいですよね(笑)。癒されるし、散歩したい。んー?なんか犬のために頑張ったみたいになっちゃった…」。緊張感ある試合を終えた18歳はそうほほ笑み、「でもメジャーで予選を通れて自信になった。足りない部分も感じました」と改めて口にした。(フランス・エビアン/林洋平)

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