成田美寿々が三つ巴のプレーオフを制し、今季2勝目
<猿に学んだ減量法?! 手嶋多一が急激に痩せたワケ>
2014/06/09 08:54
去年の今頃はちょっと元気がなかった。オフに原因不明の体重減で、「病気かな・・・」。不安にかられながらの開幕だったからだ。特に激しいトレーニングに挑んだわけでもないし、食事の量を減らしたわけでもない。それなのに一気に7キロも減って、飛距離も20ヤードも落ちた。
明らかなパワーダウンに、病院に行ったほうがいいのか。「いや、本当にどこか悪かったら怖い」と、意外と小心者は結局、精密検査も受けないまま1年が過ぎた。
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今年は少し、体重も戻ってほっと一息ついて、改めて思い当たる要因があった。実は、2年前から夜8時以降は出来るだけ何も口にしないようになったそうなのだが、そのきっかけがあるテレビ番組。「猿のね・・・」と唐突に切り出したのは、所属先ミズノ主催の「ミズノオープン」でのこと。
「猿のね・・・実験を見たんです。80%の猿と毎日100%、満腹状態で食事を与えられた猿。2匹の猿を数年後に比べたら、明らかに100%の猿のほうが老けていた」。皺の数や腰の曲がり方も、一目瞭然。「これは」と早速、せめて腹八分目を心がけるようになったのだという。
「その影響だったんですかねえ・・・」と昨季の体重減を振り返った手嶋に、報道陣がシニカルなこのセリフ。
「これから手嶋さんが80%の猿に見えてきそうです」。「ハハハ・・・!」と大笑いで「はい、僕が80%の猿です」と、笑わせていた手嶋がプロ日本一の称号を手にしたのはその翌週のこと。
昨シーズンはシード権ギリギリの不甲斐ない成績を返上しようと、今季は相当に気合いが入っていたはずだが、この人は徹底してそういう影の努力を話したがらない。「この年で体力不足は痛感して何かやらなきゃとは思いますけど、まだ何もやっていない」とひょうひょうとはぐらかして絶対に口を割らなかったが、またそのうちひょっこりと、80%の猿のときのような非常に興味深い秘話をまたひょっこりと語ってくれることもあるかもしれないから楽しみに待っていよう。