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<宮本勝昌が目覚めた新境地?! 年上の弟弟子の快挙がもたらしたもの>

一番近くて、でも一番遠い・・・。無二の弟弟子で無二のライバルにいま、そんな感慨を抱いているのが宮本勝昌だ。宮本よりも年上だが、ほんの数年遅れて芹澤信雄に弟子入りをした藤田寛之とのつきあいはすでに20数年を超えて、家族よりも一緒に過ごす時間は長い。

“チーム芹澤”恒例のオフ合宿では「いつも相部屋」。例年ならば夜ごとゴルフ談義に花が咲いたり今年の抱負をじっくりと語り合ったりするのだが、今年は少し勝手が違う。

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というのも昨年、43歳にして初の賞金王に輝いた藤田には今や常にテレビの密着取材が張り付いており、「近頃、藤田さんはいつもカメラに向かって話しかけているばかりで」。
もともと目立ちたがり屋さんで、自身もテレビ出演は大好きな宮本だが、さすがにそこは遠慮する部分もあり「いつも一緒の部屋にいるのに、別々の場所にいるような・・・」。同じ部屋にいながらちょっぴり寂しさも感じたりするこのオフである。

せめて“独りぼっち”の時間を充実させようと、宮本が新たに目覚めた趣味が読書だった。ジャンルは問わず何でも読むそうだが、最近ハマったのはベストセラー作家の小説。すっかりその世界に入り込み、心打たれてひそかに涙することも多いそうで「本っていいな~」。その魅力を再認識することとなった。

ちなみに、宮本のいま一押しは、人気の放送作家でもある百田尚樹氏が書いた「永遠の0(ゼロ)」。「いや、もう普通に泣けますよ」とすっかりファンに。40歳にして改めて読書にも開眼して心身ともに充実のオフだ。

ゴルフの調整ももちろん順調で師匠の芹澤によると、「今年の宮本は一味違う!」。そこはやっぱり、藤田に触発されるところが多く、「こんなに近い人が賞金王になるなんて・・・。驚きと尊敬の念しかない」とそれ以来、兄弟子の快挙は相当のクスリになった。「今年の宮本は死にものぐるいで来ると思う」とは、芹澤。

本人も「今年は絶対に(ジャパンゴルフツアー最終戦のゴルフ)日本シリーズ(JTカップ)に出て、藤田さんの4連覇を阻止したい」と、元気いっぱい。2013年は知的好奇心も一杯の“トメちゃん”に注目だ。

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