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<ツアーのためならイメチェンも厭わない! 新・選手会長が頑固なこだわりを捨てるとき>

前代未聞の立候補による史上最年少の選手会長に就任した池田勇太。就任早々から分刻みのスケジュールで奔走を続ける若大将だがひとつ、検討事項があるそうだ。

就任の挨拶をかねて、すでに数々のステージでマイクを握っているが、問題はそのときの衣装。昭和に人気を博したドラマ「あぶない刑事」で柴田恭兵さん演じる“ユージ”こと大下勇次の大ファンで、いまもそれをお手本にしているという池田が、ここぞというときに、決まって袖を通すのがバブルの香りがぷんぷん匂うダブルのスーツ。

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これにサングラスを合わせたりすれば「完全にどっかのあんちゃん」と本人も自覚しており、たとえばスポンサー回りの際にも、このいかつい風貌のままでいいのか…。

「こないだおふくろとも話したんだけど、選手会長・池田勇太と、プロゴルファー・池田勇太では、やっぱり形を変えたほうがいいのかな、って。選手会長のスーツがあれでは“あの人大丈夫?”ってなっちゃうと思うしね」と、TPOに応じて衣装替えを検討中であることを明かした。

周囲からなんと言われようと、頑として“俺流”を貫いてきたやんちゃ坊主も、男子ツアーをしょって立つ立場になったとあらば、イメージチェンジも厭わない。「やっぱりね、選手会長のときは細身のシングルくらいのスーツでね。リーマン(サラリーマン)になった気分で行こうかなと思ってる」。

あれだけのこだわり屋がそれすらもあっさりと捨てようという真摯な姿勢からも、重責に賭ける思いが伝わってくる。海外でのキャンプの合間をぬってたまに帰国すれば、会長職に追われて息つく間もない。「日本に帰ってきたら全然練習出来ないね」と冗談交じりに嘆き、プロゴルファ・ー池田勇太にとっては「日本にいないほうがいいのかも」と苦笑する。

会長としての年間計画は、なんとなく描けているようだが、プロゴルファーとしてのそれはいまだ白紙のままという。というのも、ジャパンゴルフツアーは開幕目前に選手総会があり今季のさまざまな決めごとや、検討事項を全員の前で発表しなければならず、「とりあえずはそこが一段落になるのかな。それが終わってやっとプロゴルファー・池田勇太としては、いつ頃までに1勝して・・・とかいう気持ちになってくるのかなと思ってる」。

普段なら、もうとっくに一年の計も立っていようがこの春に限っては、まだまだ自分のことは後回しの若大将だ。

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