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<筋肉痛すら爽快! 武藤に覆されたトレーニングの概念>

健康志向がこれだけ高まっていく中ではなおさらプロゴルファーたちが、試合のないこの時期にどんな調整を重ねているか、興味をお持ちの方も多いと思う。もちろんプロと同じメニューをこなせないまでも、その一端でものぞいてみたいと思うのは、スコアアップを目指している方ならなおさらだ。

先日は、武藤俊憲のトレーニング風景に参加させてもらう機会があって、体を鍛える秘策を少しでも盗んで帰ろうと、彼と一緒に並んで走ってみたりしたが、案の定すぐに息が上がってしまった。

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「無理したら明日大変なことになりますよ」と、軽いランニング程度では、当然のことながらそんな風にしゃべりながらでも息も乱れず、むしろ平然と冗談交じりに脅された。「でも、そろそろ年齢的にも鍛えなくちゃいけないと思うんですよ」と、ゼーゼーしながら返す筆者を武藤はやんわりとこんな風にたしなめたのだ。

「鍛えなくちゃいけない。そう思うことが、もうだめなんじゃないですか?」。つまり、素人のそういう強迫観念が、むしろトレーニングが続かなくさせる理由なのではと武藤は言ったのだ。

「鍛えなくちゃいけない、ではなくて鈍った体をちょっと動かしておくかな、くらいに軽く考えてみたらどうでしょう。何もきついトレーニングをする必要はないんです。ちょっと汗ばむような運動を毎日、続けてみる。それが大事なんだと思うんですよ」。

「でも、そんな程度でいいのかな? 歳を取っても疲れない体になりたいな、と思うんだけど・・・」となおもすがる筆者に、これまたやんわりと「それも同じ考え方で“疲れない体になる”じゃなくて、疲れてもすぐに疲れが抜ける体になろうと考えるのはどうでしょう?」。

確かに考えてみれば、仕事や運動を長時間続ければ、疲れるのは当然なのだ。それなのに疲れること、それ自体をなんとなくうしろめたく感じて、「それは歳のせいだろう」と安直に考えてしまう。

しかし年齢を問わず、1日が終われば誰だって、多かれ少なかれ疲れは感じるものだ。疲れない生き方をしようと思っても、それ自体が無理な相談なのかもしれない。だからそんな意味のない理想な捨てて、まずは1日を終えて、晩ご飯を食べてお風呂に入って寝て、朝起きたらすっかりと疲れが抜けている。「そういう体を目指してみたら」と武藤は言うのである。

「それが、さっき言った“ちょっと体を動かしてみるか”につながるんです。何も特別なことをする必要はない。軽く走るんでも歩くんでもいいんです。意識的にちょっと体を動かして1日を終えれば、次の朝には気分よく目覚めることができますよ」。

なるほど。武藤の話を聞いて、トレーニングの概念がすっかり変わってしまった。ストイックばかりが能じゃないんだ。その翌日には案の定、ひどい筋肉痛になっていた。でも以前はそんな自分を情けなく感じたものだったが、プロゴルファーと同じメニューを経験したんだもの。筋肉痛になって当然。椅子から立ち上がるたびに「アイタタタ」と悲鳴をあげる自分すら、なんだか愛しく感じることがオフのある1日であった。

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