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<アジアには、選手を強くする何かがある・・・!? 小林正則の大逆転Vに見る傾向とは>

ごく普段の一場面に見えるトーナメントの練習風景。でも、これ実は大会3日目に最終組がスタートした直後の風景なんです。本来であれば全選手がコースに出ていって練習場には誰もいなくなるはずの時間。先週の「アジアパシフィック パナソニックオープン」では、ほぼ全席埋まるほど。選手が鈴なりだった。

黙々と球を打つのは、みな予選落ちをした選手たちだ。普段の日本ツアーなら、こんな光景は絶対に見られない。

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これもアジアと日本の両ツアーで出場枠を分け合った今大会ならでは。というのも、居残り練習にいそしんだほとんどがアジアンツアーの選手たちだったのだ。もちろん、決勝ラウンドも残って練習する日本選手もいなくはないが、それも1人2人でこれほど席が満杯になることはまずない。

アジアンツアーの選手たちはみな、本当によく練習をするのもあるがもうひとつ、思いがけず空いてしまった時間を穴埋めする目的もある。アジアンツアーで広報をつとめるドイル・デ・コスタさんは言う。「アジアンツアーで変更の利く航空券を持って旅をしている選手はごくわずか。ほとんどが、変更の利かない安いチケットを利用しているから、金曜日で予選落ちをしても、予定通りに日曜日か月曜日に移動するしか方法がない。キャンセル代を払うよりもホテル代のほうが、うんと安いですからね。それなら練習しておくか、となるんですよ」。

日本ツアーの選手なら、予選落ちすれば一度、家に帰ろうかということになるが、国から国への移動を強いられるアジアンツアーたちはそうはいかない。このあとは、台湾での試合を控えて、みな「じゃあちょっと日本で練習していくか」となる。

それに、どの試合もがこれほど整備されているとは限らないアジアンツアーに比べると、日本ツアーの練習環境は最高だ。「こんなに整ったトーナメントは他にないよ」とアジアンツアーの選手たちはみな口を揃えていた。

はてさて、しかし結局今年もこのアジア太平洋NO.1決定戦は、日本選手が制した。初日は110位タイからの大逆転優勝を達成した小林正則。でも彼も今年からアジアンツアーに挑戦して、日本と二股をかけている選手だ。「アジアで強い気持ちが芽生えてきた」と、ツアー通算2勝目を飾ったのは、やはりアジアンツアーにも組み込まれていた大会だった。昨年の平塚哲二に続いて、今年もアジアで逞しさを増した選手が勝った。

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