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プレーヤーズラウンジ

<「こ、このプロゴルファー、一体誰?!」と、思ったら・・・>

もちろん、それでなくともつらいのに、まさに“オフィス”がその真っ只中にあるプロゴルファーにとってはなおさらだ。今年は相当量が降り注いだといわれる花粉症は、杉に檜に松と、すでにすっかりブームも終わったと思ってらっしゃる方もいるかもしれないが、まだ過酷な戦いを続けている選手は多いのだ。

今季開幕戦Vの高山忠洋が、2週前の静岡からエラい目に遭っている。鼻水と、特に夜にはひどい咳。ときおりひどい頭痛も伴うアレルギー症状の原因は、芝花粉だ。5月のこの時期、小さな麦のような穂を伸ばして、さかんに花粉を飛ばす。

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ただでさえ不快きわまりない症状は、フェアウェイを外したら最後、悲惨な状況に陥る。「ラフをかき分けボールを捜しているともう、大変です・・・」。例年は警戒してシーズンに入る前から予防策を打っておくという。専門医に処方してもらった薬で症状を抑えていたのだが、今年は春先に気温が低かったこともあり、「大丈夫かも」と油断した。

「それが失敗だった」。
ムズムズっと来たときにはすでに手遅れ。薬をのんでももはや、効果はなかった。

特に、先週の「ダイヤモンドカップ」は特に深いラフのセッティングで、初日はホールアウト後に、鼻をかみすぎて大量の鼻血が出た。しかも2時間も。ダラダラと流れ続けてすっかり懲りた。そんなこんなで翌2日目は、こんないかついスタイルでのラウンドとなったというわけだ。

おしどり夫婦で評判の妻、梢さんが笑う。
「まったく集中できずに初日に7オーバーを打ったことが、本当に堪えたみたいで。明日はもうマスクをしたまま行くよ、と。まさか本当に外さないで行くとは思いませんでしたけど」。

結局、出遅れが響いて予選通過には遠く及ばなかったが、それでも69をマークして「マスクの効果がありました」と、声を揃えた2人。すっかり味をしめて「来週もこれで行きます」。今週は今季のツアーNO.1決定戦。茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで行われる「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」で、いかついマスク姿のプロゴルファーを見かけたら、「ああ、高山プロだな」と、事情をご察知いただければ幸いでございます・・・。

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