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プレーヤーズラウンジ

<今週開幕、ジャパンゴルフツアー2011>

未曾有の災害に自粛ムードが続く中、苦渋の決断だった。折しも女子ツアーが、次々と開催中止を発表していたころ。男子ツアーでも、4月14日からの開幕について、「この非常事態にスポーツなんかやっている場合なのか・・・」という迷いや葛藤は、選手や関係者の中でも大いにあった。その中での大英断。

「さまざまな意見がございましたが、この困難なときこそ、トッププロの懸命なプレーをお届けすることで、震災された方々、さらには日本国民に勇気や希望を与え、被災地の復興の一助となれるのでは」とは主催者のコメントだ。

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2011年ジャパンゴルフツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」は予定どおり、今年も三重県の東建多度カントリークラブ・名古屋で幕を開ける。主催の東建コーポレーションは、すでに2億円の復興義援金の寄贈を表明。大会は、特別に「東日本大震災チャリティゴルフトーナメント」と銘打たれ、スローガンも「復興東北! 頑張れ東北!」。被災地の支援を第一に、期間中も会場で義援金の協力を呼びかけながらの開催となる。

オフシーズンは、選手たちも各地に散らばっており、なかなか声をひとつに出来なかった。ひとまずはそれぞれが、いま自分たちが出来ることは何かを懸命に考えるしかなかった。

自身のブログで寄付を募る者、地区競技に出場して獲得した賞金を義援金にあてる者、自ら募金箱を持って街頭活動に立つ者、被災地の子供たちにゴルフ練習用具を届ける者・・・等々これまでは個々の考えで行動に移してきたが、いよいよ力をひとつにする時がやってきた。

ゴルフは個人プレーだが、震災に遭われた方々を気遣う思いはみな同じだ。「支えたい」という強い思いも。賞金王の金庚泰(キムキョンテ)を筆頭に、遼に勇太、藤田、谷口ら若手もベテラン勢も、世代を超えて一致団結。ジャパンゴルフツアーは「今、日本のために」を合い言葉に大きなひとつのチームになって、新しい季節をスタートさせる。

とりわけこの開幕戦で、相当に気合が入っているのがディフェンディングチャンピオンだ。3連覇を目指す小田孔明

震災前は「今年はあえて、目標を口にしないことを目標にする」と語っていた。ここ数年は毎年、「年間3勝以上」とか、「初の賞金王を狙う」とか、「打倒・遼」などと、強いメッセージをはっきりと口にすることで、自分を追い込み結果を出す方法を取ってきたが、「あんまり言い過ぎるのも良くないのかも」。今年は路線変更の予定だったが、あの大震災を目の当たりにして黙ってはおれなくなった。

「プロゴルファーである僕が出来ることなんてたかがしれているけれど、それでもせめて僕のプレーでみなさんに元気を出してもらえたら。今年は3連覇をかけて頑張ります」。
これまで以上の全力プレーが、選手たちの精一杯のメッセージだ。

関連リンク

2011年 東建ホームメイトカップ



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