遼、トップ10は外すも「思ったよりやれた」
2010年 〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシック
期間:06/24〜06/27 場所:よみうりカントリークラブ(兵庫)
<ゴルフの神様に愛されている選手には、それなりの理由がある!?>
トーナメントの練習グリーンで、こんな光景を見たファンの方も、いらっしゃるかもしれない。グリーンにタオルを敷いて、パッティングのアドレスを取っている選手だ。いま流行の新しい練習法か? タオルの上に立ってストロークすれば、アドレスが安定する?
はたまたラインが読みやすくなる・・・!?
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ブー。どれも間違い。これは練習のためでもなんでもなくて、選手たちの心遣いなのだ。
先の「ミズノオープンよみうりクラシック」で、やっぱりそんなふうにして、パター練習をしていた石川遼が明かした。
「パッティンググリーンで長い時間、同じ場所で練習していると、芝にスパイクマークがついてヘコんでしまうんです。翌日には、そこだけ芝が枯れてしまうこともある。それを防ぐために下にタオルを敷くんです。僕だけじゃなく、他の選手もみなさん、やってますよ」。
つまり、タオルは芝生の保護のためだった。石川も証言したように、ずっと同じ位置でストロークを続けていると、スパイクマークだけでなく、ボールの跡さえついてしまうこともある。それだけ、プロのストロークが常に一定していて正確というあかしでもあるのだが、同時にそれが、キーパー泣かせの行為へとつながってしまう。だから出来るだけ、続けて同じ場所で練習しないように、注意を促しているが、それに加えて選手たちのほうでも配慮しているというわけだ。
トーナメントを開催することで、コースが受けるダメージはことのほか大きい。通常営業よりもシビアに刈り込まれる上に、無数の人間に踏みしめられた芝を、再び元通り元気な状態に戻すのは、至難の業だ。選手たちも、それが分かっていて細心の注意を払っている。
そして、コースへの思いやりが強い選手ほど、より強く、ゴルフの神様に愛されていることも事実だ。何者も、愛には愛で報いる。逆にミスをしてコースに当たったり、芝にクラブを投げつけたりする選手が、すんなり優勝出来た試しはないのだ。