【’12年12月第1週】藤田寛之の優勝ドライバー&シャフト
ツアープレーヤーたちのオフ<藤田寛之>
先週から2週間のオフ。日本ツアーはいま、夏休み真っ只中です。
休み返上で練習に打ち込む選手もいれば、試合勘を忘れたくないと地区トーナメントなどに参加する選手、ゴルフのことはしばし忘れて家族サービスにいそしむ選手などなど、その過ごし方は十人十色。その中でも、たとえば現在賞金ランク6位につける藤田寛之が「このオフにしたいことリスト」の1番目にあげたのが、「髪の毛を切ること」でした。
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ツアーきっての「イケメン」ゴルファー矢野東からのアドバイスで、今季からすそを長めに残すヘアスタイルに変えた藤田。イメチェンに成功し、なかなか好評のその髪型にも悩みがありました。短かったころは月に1回も理髪店に行けば十分でしたが、今では3週に1回は通わないと、うっとおしくなってしまいます。
今年好調で、いまだ予選落ち1回の藤田にとって、転戦中に完全休養できるのはせいぜい月曜日くらい。ところがその日は、ほとんどの理髪店が定休日。
もっとも、その月曜に自宅に帰れるのは、比較的近隣のコースで開催される試合の場合で、普段は会場から会場へ直接移動するパターンがほとんどなので、いずれにせよシード選手の身ではなかなか、思うように散髪できないというのが実状です。
「で結局、不本意ながらオープンウィークまで我慢してまとめ切りするっていうパターンになっちゃう。試合中に、どこか地方の店に思いきって入っちゃおうか、と思うこともあるのですが、『いや、あと何日か耐えたらオフだし、知らないところは怖いし・・・』と、思いなおしてグっとこらえるんですよ。来週はようやく、気分転換できますね」と、オープンウィーク直前の試合会場で話していた。
同じような悩みで、今年欧州ツアー本格参戦の佐藤信人の場合はもっと切実でした。本人は英語が堪能とはいえ、やはり髪の長さや全体の仕上がり具合など微妙なニュアンスを伝えるのは難しく、しかもそこは見知らぬ異国の地。「どんな髪型にされちゃうか、と思うと怖くて、まだ海外で髪を切ったことがない」と言う。
結局、うっとおしく伸びた髪もたまの帰国までじっと我慢し、到着早々に地元・千葉の行きつけに駆け込むのがパターンだとか。
とにかく、それぞれ思い思いのオープンウィーク。オフ明けはゴルフ以外にも、選手の小さな変化にも注目してみると、また新たな発見がありそうです。