「初めの日本人ってのがいい」 LIVゴルフにシード参戦する香妻陣一朗
2024年 LIVゴルフ・マヤコバ
期間:02/02〜02/04 場所:エル・カマレオンGC(メキシコ)
世界レベルの選手に驚嘆 香妻陣一朗「この風で伸ばしてくやつらスゲーな」
◇LIVゴルフリーグ◇マヤコバ 2日目(3日)◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇7116yd(パー71)
LIV開幕戦の2日目は、初日の穏やかな天気とは変わって、海風が吹き荒れる一日となった。香妻陣一朗は7番(パー5)からスタート。出だしは強風の中でもティショット、2打目とも上手くいったものの、3打目が寄せきれずにパー。
<< 下に続く >>
続く8番(パー3)は、風も読み切ってピンの根元に着弾するスーパーショット、約3mのバーディパットを決めた。この時点でポイントが与えられる24位以内に順位を上げていた。
そのまま波に乗るかと思われたが、続く9番から10、12、14番とボギーが止まらず、「ティショットはそこそこ良かったんですが、乗らず、寄らず、入らずを繰り返してしまった」と苦しい展開が続く。
その後14番以降もボギーはなかったものの、バーディが欲しいホールでも初日良かったパットがこの日は入らない。なかなかいい流れを作れないまま、終盤の5番(パー5)でティショットを左の池に入れて再びボギーを喫し、42位まで順位を落とした。
それでも最後まで諦めなかった。最終ホールの6番は短いパー4。「なんとかバーディを獲りたいと思っていました」。右のラフから池越えの難しい2打目は残り距離120yd、ピンはスロープの上に切られていて、風はフォロー。
「カラーを越えてくれればいいかなと思って打った」と、58度で打った球はちょうどカラーを越えた位置に落ち、スロープを駆け上がってピンまでわずか50cmの距離に寄り、ギャラリーから歓声が上がった。執念で一つスコアを戻し、トータル3オーバーでフィニッシュ。なんとか34位タイに踏みとどまった。
強風の中4アンダーと伸ばしたジョン・ラーム(スペイン)や、1つスコアを伸ばしてトータル13アンダーで首位を独走しているホアキン・ニーマン(チリ)らのスコアを見て、「この風で伸ばしてくやつらスゲーな。やっぱ世界のトップすね」としみじみ。
「今日のコンディションだったら、自分だったらどんなに頑張っても2アンダーぐらいだったかな。でも、やっぱりここで3つも叩いちゃダメですよね。(今日の調子だったら)イーブンぐらいはいけたんじゃないかな」。反省点はアプローチだという。
「(2打目を)ミスしても外すところに外していたんですけどね」と、ピンに対して狙いやすい側の花道にだいたい置いていたが、その花道からのアプローチでショートするシーンが多かった。
「花道の刈り込まれたところから、突っかかっちゃって。ちょっと行かなかったですよね」と、特有のねちっこい芝への対応が上手くいってなかった。「やっぱりこういうところをアジャストしていかないと、上にはいけないですよね」と課題も見つかってきた。
最終日に目指すのはポイントがつく24位以内。「イーブンぐらいまでいけばなんとかポイントつくんじゃないかな。個人だけでなく、団体戦も最後は4人のスコアが全員採用になるし、頑張らないと」。そう言い残して、すぐさまアプローチ練習場へ向かっていった。団体戦も一つのモチベーションになるから面白い。(キンタナロー州プラヤデルカルメン/服部謙二郎)