賞金王・宮本勝昌がシニア最終戦を首位発進 片山晋呉8位
2024年 いわさき白露シニアゴルフトーナメント
期間:11/22〜11/24 場所:いぶすきゴルフクラブ(鹿児島)
ハンバーガーと飲み物で1万円… 宮本勝昌は米国の“底辺”も楽しむ
◇国内シニア◇いわさき白露シニアゴルフトーナメント 初日(22日)◇いぶすきゴルフクラブ(鹿児島)◇7052yd(パー72)
前週に経験した米国シニアツアーの出場権を争う1次予選会は、プロ30年のキャリアをもってしても大会運営に「本当に大丈夫…?」とちょっと戸惑った。「レジスト(受付)もないし、ファイナルステージに行くためにサインもしない。『次の会場に来てくれたらOKだから』って」。宮本勝昌は笑いながら振り返ったが、そんな米国のおおざっぱな雰囲気も、海外を楽しむ要素のひとつだった。
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11月1日に開催された「コスモヘルスカップ」で2シーズン連続賞金王を決め、12日からの1次予選会に出場するため渡米。4日間を戦って5位に入り、12月の最終予選会(12月3~6日/アリゾナ州TPCスコッツデール)進出を決めた。
昨年賞金ランク1位の資格でファイナルステージから出場したが、今年は10月14日時点で2位にいたため1次からの挑戦。最高3万ドルの賞金が出るファイナルステージとは違って、間口の広い1次予選は想像以上に“底辺”だった。
「練習環境もしっかりしているしコースも良いけど、本当に少ないスタッフでやっていて。それでも運営が成り立っているのが面白かった」
ファイナルステージに行けば朝・昼と提供される食事も、1次予選では用意されていない。どうしてもお腹が空いたらゴルフ場内で営業しているバーで自費で調達したが、「2人でハンバーガーと飲み物を買ったらすぐ1万円…」と懐事情を考えればなるべくホテルの朝食でお腹を持たせたい。「あんまりおいしくないスクランブルエッグと、真っ黒なソーセージと、自分で焼くワッフル」がお決まりのメニュー。中々おいしいモノにはありつけなかったが、「アメリカが好きなので、楽しさしかない」と海外への思いを強くした。
米国での1週間に手応えを得て、国内シニアの最終戦で5アンダー単独首位の好発進。シーズン4勝目に絶好の位置で滑り出したが、「試合になると思い通りにいかないのが、また始まった」とホールアウト後の表情は悔しげだった
「今回は自分に期待していたので、イメージが先行しすぎて難しかった」とスコアに反して内容には少し不満が残る。「優勝を目指しているのは変わらない。またあしたも、毎ショット反省しながらやっていきたいなと思います」と、52歳・シニア賞金王の向上心はまだまだ尽きない。(鹿児島県指宿市/谷口愛純)