「ココでは若手」谷口徹が単独首位発進 3連覇中のマークセンは22位
2019年 日本シニアオープンゴルフ選手権競技
期間:09/19〜09/22 場所:日高CC 東西C(埼玉)
出身高校までは1.4km 清水洋一の地元と初勝利への期待
◇国内シニアメジャー◇日本シニアオープン 初日(19日)◇日高CC東西C(埼玉県)◇7019yd(パー72)
レギュラーツアーでゼロ勝、そしてシニアでもツアー競技では未勝利。56歳の清水洋一が待望の初白星をつかむのが今週ならば、最高の巡り合わせといえるかもしれない。生まれ育った実家からこの日高CCまでは車で約15分。出身の埼玉県立日高高は直線距離でわずか1.4kmの距離にある。賞金ランキング41位と低迷するシーズンの悪い流れが一変、メジャーでの5アンダー2位発進は必ずしも偶然ではなさそうだ。
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当地では埼玉県内の競技のほか、プライベートラウンドを含めて1年に20回近くプレーすることもある。“地の利”をさらに強くさせるのは、頼れる相棒の存在だ。当地でレッスンなどを行うプロ、島田陸央(しまだ・たかお)を今大会で初めてキャディに据えた。パットのライン読みは任せっきり。「そこそこグリーンにのせてくれれば、僕が読みます」(島田)という言葉を信じ、前半2番で8mの強い下りフックを沈めてバーディとするなど、分業で18ホールを攻略し「67」をマークした
「コースは熟知しているし、行ってはいけないところ、マネジメントも分かっているつもり」と清水は言う。ナショナルオープンのコース設定にも、「もっと速いグリーン、もっと難しいピンポジションも経験している」と胸を張る。
それでいて、「5アンダーとかには何人かの選手が行くとは思っていたけれど、自分がそこにいるとは…。『2アンダーくらいで最高じゃないか』と話していた」と思い描いた結果とはギャップがあるのも事実。「(自分は)有利は有利ですけど、マークセン、谷口徹、手嶋多一という“レギュラー(ツアー)チーム”はこういうコース、セッティングでもしっかり上位に来る」と、あくまで謙虚だった。
「優勝したいのはありますけど、あくまで、一生懸命やって争えれば。うちの親も親戚も仲間も喜んでくれる」。まずは来季に向けたシード入り(日本プロゴルフ協会会員の賞金ランク上位30人)が、大きな目標だ。「試合はまだ4分の1ですから(笑)。どうこう言える立場ではないですし。ことしは良いところにいても、最後にズッコケて、下で終わるのが多い。うまく活躍できて…優勝争いができて…シード圏内にいけたらという気持ちです」と控えめに週の後半を見据えた。(埼玉県日高市/桂川洋一)