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鈴木愛はパター変更が奏功 コースレコード「64」

◇国内女子◇ほけんの窓口レディース 2日目(18日)◇福岡カンツリー倶楽部和白コース(福岡県)◇6292yd(パー72)

初日4オーバーと出遅れていた2017年賞金女王のエンジンが火をふいた。首位と10打差の84位から出た鈴木愛が8バーディ、ノーボギーの「64」をマーク。2012年最終ラウンドの全美貞と、14年第2ラウンドのイ・ボミ(ともに韓国)が記録したトーナメントコースレコードを1打更新した。通算4アンダーとし首位と3打差の9位にジャンプアップした。

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2週前の「パナソニックオープンレディース」初日にマークした「65」以来の、「いいプレーでした」と満足。同時に「もう1個か2個伸ばせた。『64』以上を出したことがないので出したかった」と自己ベスト更新に1打届かなかった悔しさも口にした。

「とりあえずイーブンに戻す」と目標を立てインからスタート。出だしの10番で3mを決めると、続く11番(パー5)では残り127ydを8Iで1.5mにつけ連続バーディとした。「10、11、12がすごくよかったので流れ良く行けた」と13番、15番でもバーディとし出だしの6ホールで目標をクリアした。その後も4つ伸ばし「いいパットが打てている。入らなくてもしょうがないと割り切ってプレーした」と26パットに抑えたグリーン上の好調を振り返った。

パター変更が功を奏した。「プロアマで使ったらすごくよくて、初日は迷ってエースパターを使ったんですが、ダメだったので替えてみよう」と、マレット型のパターに変更した。「打感もいいし、かたすぎず柔らかすぎず、スピードもぴったり合ってくれる」と好感触。

今週、鈴木のバッグを担ぐのは、イがコースレコードをマークした時と同じ清水重憲キャディだ。「昨日はお互いに元気がなかった」とプレー後に話し合い、「悪いところばかり気にせずに、いいところに注目するように」意識を変えたという。

鈴木の印象について清水キャディは「自分のスタイルを確立しているのかなと思ったら、まだまだ貪欲に向上心を持っているのが意外だった。正直勉強させてもらうつもりで来たんですけど、逆に質問(鈴木からの)攻めで…」と語る。

「この感じが続けば全米(女子オープン)に向けてもいいスタートが切れるし、いい感じで最終日を終えたい。ちょっとだけ自信も戻ってきたので、さらに自信をつけて行けたら」と鈴木。2週後の今月30日に開幕する海外メジャーに向けても弾みをつけたい。(福岡県福岡市/柴田雄平)

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