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メジャーでツアー初V 渋野日向子の勝因は「笑顔」

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(12日)◇茨城GC東コース◇6560yd(パー72)

9159人のギャラリーの中、ペ・ソンウ(韓国)との一進一退の攻防で最後に笑ったのは20歳の渋野日向子だった。通算11アンダーの首位タイから出て、4バーディ、3ボギーの「71」でプレー。通算12アンダーとしてツアー初優勝をメジャーで飾り「生まれて一番うれしい」と喜びを表した。

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「いつも通り」と心掛けたが、緊張は隠せなかった。出だし1番(パー5)でティショットを左に曲げ、ボギーを先行。続く2番(パー3)でピン右3mを沈め、取り返した。4番をボギーとし、次の5番で「寄せにいった」という10mを流し込んで、またもバウンスバックを決めた。

8番からも2連続バーディを奪って入ったバックナインも白熱。10番をボギーとし、11番をバーディとしたぺに再びリードを許した。今度は14番で林に入れボギーとしたぺに対し、2mをきっちり決めてパーセーブ。再び並んで、上り3ホールに突入した。

16番でぺが2打目を林に入れダブルボギーとし、2打リードして最終18番(パー5)へ。会心のティショットを放った渋野に対し、ぺが左のラフに入れて勝負あり。ウイニングパットを決めると「うれしさがこみあげてきた」と涙があふれた。

勝因を問われると「やっぱり笑顔じゃないですかね」と即答した。もともと「喜怒哀楽を出しちゃうタイプだった」という。「ミスをしてイライラし、それを出してしまうとボギーやダボにつながってしまう」と感情が表面化したときにスコアを崩す傾向があった。「それを気を付けているうちに、いつも笑顔でプレーできるようになっていった」と説明する。

賞金2400万円を手にし、賞金ランキングは2位に浮上した。6月末時点のランク5位以内に付与される8月の海外メジャー「AIG全英女子オープン」の出場権も見えてきたが「全英?え?そうなんですか?初耳です!出たいです」と目を輝かせた。

さらに3年シードも獲得した。「3年シード?本当ですか?やばい!うれしいです。なんかすごい試合で勝ってしまったんですね」とようやくメジャー勝利を実感した。

20歳178日での優勝は2015年チョン・インジ(韓国)の20歳273日を更新する大会史上最年少V。次なる目標を問われると「こんなに早く優勝できると思っていなかったんですけど、2勝、3勝できるように頑張っていけたらなと思います」と最高の笑顔を見せた。(茨城県つくばみらい市/柴田雄平)

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