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「自分の心が知っている」 20歳の河本結、待望の初Vへ

◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 2日目(30日)◇UMKCC(宮崎県)◇6525yd(パー72)

20歳の河本結が、通算13アンダーで単独首位に立った。ツアー初優勝に向け、後続と4打差。自身初の最終日最終組に臨む。

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我慢強く待ち続けた。「序盤のチャンスは、良いパットでも外れた」。前半8番(パー5)、1mのスライスラインを入れるパーに「ここが大きかった」と安堵した。2mを入れ初バーディとした9番から段下からの10mを決めた13番(パー3)まで、5連続バーディ。風が強まった中盤に一気に抜け出し、ボギーなしの「65」。「きょうは我慢した。(序盤から)良い転がりだったから、入るのを待つだけだった」と笑顔で、胸を張った。

苦悩を力に変えた。ツアー出場権をかけた2017年の予選会は3次で敗退。昨季は下部ツアーが、主戦場になった。同学年の勝みなみらはレギュラーツアーで活躍。「この環境に慣れちゃ、だめ。馴れ合いのようになってしまうのは、良くない」とコース内外で一人の時間を増やした。

母・みゆきさんは、選手や関係者が宿泊しそうな場所から、あえて遠いホテルを用意し「下部ツアーが悪いというわけでは全くない。でも、結から上にいきたいという意志を感じたから」。4勝した同ツアーで賞金ランク1位、今季のレギュラーツアー出場権を得た。

日本体育大学進学も、ツアーの同世代とは異なるキャリア。進学理由は現役終了後にゴルフ以外でも活躍したいから。試験やレポートに追われる時期はあるが、他競技の仲間から刺激を受ける。同じく優勝経験のない脇元華臼井麗香との最終組に河本は「あすになると、緊張はすると思う。でも、自分の一打に集中するしかない。ステップで4勝して、それを一番感じた。自分を信じたい」と述べる。

桜咲く宮崎。「戦い方は自分の心が知っている」。歩んだ道が、自信になった。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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