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苦しさと勝利と…ささきしょうこが向き合う「自分」

◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 最終日(7日)◇東名CC(静岡)◇6571yd(パー72)

「ずっと体は万全ではなかった。自分が自分じゃない感じがした」。自らの体調と向き合い続けたささきしょうこは、ツアー通算2勝目に涙を抑えきれなかった。

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最終盤までもつれた新垣比菜との優勝争いは、17番で1打差をつけた。先にバーディパットを外した新垣に対し、3mを決めた。最終ホール(パー5)のグリーン上では「全然手が動かなかった」が、着実に2パットでパーを拾い、競り勝った。

「ゴルフのこと、ほかのこと。色々なことで悩んだ」。昨季は試合を3回棄権した。睡眠薬を飲まないと眠れない時期もあった。

今季の開幕前には父・修治さん(58)に「もうやめようかな…」と漏らした。ただプロになると決意した9歳のとき、父は仕事を辞めた。実家を売却し、両親は一人娘のサポートにすべてを捧げてきた。簡単にはやめられない。

今季の目標を優勝から大きく下げた。「棄権しないこと」。その目標は遂げている。優勝争いの緊張感に襲われる前夜は、友人に電話で相談した。

いまも、めまいなどは出る。2季ぶりの優勝。「苦しかった。でも、これも私だと思えるようになった。これからもこの自分とやっていきたい」と前を向く。(静岡県裾野市/林洋平)

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