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申ジエが通算20勝で初の女王へ前進 賞金は一部寄付へ

◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 最終日(9日)◇小杉CC(富山)◇6605yd(パー72)

申ジエ(韓国)が後続に9打差をつける圧勝で、節目の日本ツアー通算20勝を飾った。前週の「ゴルフ5レディス」からの2週連続優勝で今季3勝目。メジャー(公式戦)では、5月の「ワールドレディス選手権 サロンパスカップ」に続く2連勝とし、賞金ランキングトップに浮上した。

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2日目から断続的に降り続いた雨は、最後まで意地悪だった。最終18番のティグラウンドに向かう途中、雨脚はさらに強くなり、午後2時2分から1時間3分の中断を強いられた。最終組の3人以外はすでにホールアウトしていた。申は再開後の72ホール目もグリーン周りのラフからきっちり“寄せワン”で締めくくり、両手でガッツポーズを作った。

前週は小祝さくらとのプレーオフ中に雷雲接近により約1時間半の中断を強いられた。「待ってくれていたギャラリーの方のことが心配だった。2週続けて(悪天候により)表彰式がクラブハウスだったのが残念。18番グリーンだったら喜びを分かち合えたけど…」と苦笑いして、連勝を喜んだ。

3日目を終えた時点で2位との差3ストロークを作っても、守る気持ちはなかった。出だし1番で7Iでの2打目がカップインしかけたが、「入らなくて良かったと思う。入っていたら気分が興奮しまっていた」という。時間を追うごとに強くなった雨も心の味方にした。「『天気が悪いほうが、私は得意。ひとつでもスコアを伸ばす』と自分に言い聞かせた」。72ホールでの大会最多アンダーパー記録(14アンダー/2007年・飯島茜)の更新も頭にしっかりあった。

「目標は賞金女王」と言い切る。「米ツアーでやりきって気持ちが落ちたとき、次に立てた目標が日本での賞金女王だった」。米国から撤退後、日本ツアーに専念した2014年から昨年までの4シーズンの賞金ランクは、4位→3位→2位→5位とあと一歩届かなかった。マネークイーンはキャリアの悲願だ。

ツアー最高額、今大会の3600万円の優勝賞金は一部を寄付することに決めた。日々、ニュースで目にする天災に心を痛めているのは、日本全国を転戦する申も同じ。「この大会の賞金もスポンサーやLPGAのおかげ。今、女子プロゴルフの人気があるのは私たち選手の頑張りだけではない。地震や洪水、自然災害によって不幸な方がいる」。金額や寄付先は今後、日本女子プロゴルフ協会と相談して決めるという。(富山県射水市/桂川洋一)

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