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「勝てる試合、まさかだった」鈴木愛は終盤に逆転許す

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 最終日(6日)◇茨城GC西コース(茨城県)◇6715yd(パー72)

「勝てる試合だった。まさかあの場面でイーグルを奪われるなんて。良いプレーをしていただけに…」。1打差で申ジエ(韓国)に競り負けて2位に終わった鈴木愛は終盤に逆転を許して、くやしさをにじませた。

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昨季韓国ツアー賞金女王で首位に立つイ・ジョンウン6(韓国)を4打差で追う最終日。今季平均パット数1位(1.7366)は「5番までタッチやラインはあってなかったけど、ここから私らしいパットができた」と前半6番(パー3)で9mを決め初バーディ。続く7番から10m、9mをラインに乗せ2連続バーディと、来場した7319人のギャラリーの期待に、こぶしを強く握ってこたえた。

「イ選手も調子は良くない感じだった。わたしにもチャンスはまだあると思っていた」。12番(パー5)に4つ目のバーディを奪うと、一時7打差つけられた昨季韓国ツアー賞金女王をとらえ、「流れは来ていると感じていた」。

勝負は終盤に大きく動いた。単独トップで迎えた17番(パー5)。首位の鈴木を1打差で追っていた申ジエ(韓国)の2打目はピン1mに止まってイーグルになった。パーで終えた鈴木は逆転され、「あんな近くについているなんて思ってもいなかったので」と呆然とした。

最終18番の1打目も「当たりもすごく良かった。なんでフェアウェイにいってくれなかったんだろう」。深い左ラフからの2打目が、グリーン左サイドに着弾し傾斜を転がりバンカーへ。望みをたくした10mのパーパットがカップ左をすり抜けると、ギャラリーのため息がこだました。

4年連続で海外勢が大会を制覇。「いきなり来た海外選手に勝たせるツアーにしちゃいけない」と孤軍奮闘したが、2年ぶり3度目のメジャータイトルは逃した。今季7試合の出場で6度目のトップ3に入った日本の賞金女王は「最後まであきらめずにやれたので、悔いはない」と振り返った。(茨城県つくばみらい市/林洋平)

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