全美貞が単独首位で決勝ラウンドへ 鈴木愛は6位後退
2017年 大王製紙エリエールレディスオープン
期間:11/16〜11/19 場所:エリエールGC松山(愛媛)
大逆転はあり得るか 女王戴冠へ韓国勢2人が好位置
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 2日目(17日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6550yd(パー72)
逆転賞金女王の可能性がある韓国勢2人が、予選ラウンドを終えて首位争いに飛び込んできた。賞金ランキング3位のイ・ミニョンが1イーグル、6バーディの「64」とし、首位と1打差の通算11アンダー2位に肉薄。同5位の申ジエも「66」と伸ばし、通算8アンダーの3位タイに浮上した。
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ランク1位を走る鈴木愛と、イとの差は1673万3266円。今週優勝(1800万円)すれば1位に立つ可能性があり、逆転タイトルに大きく前進することになる。前週には全美貞(韓国)のコーチにパットの指導を仰ぎ、アドレス時にパターヘッドのトウ側が浮いていた点を修正。「アドバイスをもらって良くなった」と、前半5番(パー5)では6mのイーグルパットをねじこみ波に乗った。
3375万766円差を追う申は、今週で単独2位以上に入り、次週の最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」で優勝(2500万円)することが逆転女王への最低条件。「残り2試合を優勝することが必要だと思っている。内容は充実しているし最善を尽くしたい」と、厳しい条件ながら意欲は十分だ。
1月中旬から長く続いた体調不良は、韓国の病院に何度も通いながらも、いまだ原因不明のまま。「(病名は)自分が知りたいです」と苦笑いで答えたが、「9月ごろからだいぶ良くなってきたし、いまは体調がすごくいい」と、シーズン終盤に病への不安とストレスからは解放された。日米両ツアーの賞金女王(米ツアーは2009年)となれば、岡本綾子に次ぐ2人目の快挙となる。
鈴木は通算6アンダーの6位タイ、ランク2位のキム・ハヌル(韓国)は通算1アンダーの42位で決勝へ。2週連続優勝で逆転女王の望みがあるランク6位の上田桃子は、通算4アンダーの15位で週末の戦いに臨む。(愛媛県松山市/塚田達也)