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「まだまだイケる!」38歳・李知姫は永久シードへあと8勝

◇国内女子メジャー◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 最終日(10日)◇安比高原GC(岩手県)◇6640yd(パー71)

ウィニングパットは鮮やかな弧を描き、カップに吸い込まれた。今年2月に38歳となったプロ18年目の李知姫(韓国)が6バーディ、4ボギーの「69」でプレーして、通算5アンダーで逃げ切って優勝した。2008年の「日本女子オープン」に続くメジャー2勝目。勝負どころで逃げない強さが光った。

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トップで最終日を迎えたが、不思議と緊張感はなかった。ボギーを喫しても、じっとチャンスを待ち続ける。そんなゲーム巧者ぶりを発揮した。前半で1つ伸ばした。後半はバーディ、ボギーの出入りが激しい展開。16番のボギーで、後続のイ・ミニョン(韓国)に並ばれた。「絶対プレーオフまでは行く。そのために17番、18番でバーディを獲らないと」。気持ちを決めた。

17番(パー3)、5UTのティショットはピンまで5m。軽いフックラインを読み切ってバーディを奪い、再び単独首位に抜け出した。最終18番(パー5)の第3打は、ピン奥6mに運んだ。「思ったより傾斜があったので、2パットでもいい。タッチ(距離感)だけを考えて打った」と放ったボールは、カップの底をたたいた。

若手選手が続々台頭するツアーで、李は後輩に慕われるベテランとしての地位を確立しつつある。「体力、飛距離を考えると、もう歳かな…って思うことは多々ある」と言う。今季序盤は調子を落とし、再び勝利を挙げられるかという不安に苛まれた時期もあった。「この優勝でまだまだ私イケるかもって自信になった」と、いたずらっぽく笑みを浮かべた。

「今年はまず1勝できたので、2勝目を狙っていきたい」と、勝利への欲は尽きない。永久シードの通算30勝まで、あと8勝だ。「30勝はまだ遠いなぁと。歳もとってるし、近づけるところまで行ければいい」。38歳はまだまだやりますよ。(岩手県八幡平市/糸井順子)

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