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優勝賞金よりうれしい? 川岸史果が求める3年シードの価値

◇国内女子メジャー◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 2日目(8日)◇安比高原GC(岩手県)◇6,640yd(パー71)

上位がスコアを落とす混戦の展開で、ツアー未勝利でルーキーの川岸史果が6バーディ、1ボギー2ダブルボギーの「71」でプレー。首位と3打差の通算1アンダー、4位タイで決勝ラウンドに進出した。

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一進一退を続けて迎えた終盤の16番で、残り123ydの第2打をPWで5mにつけてバーディを奪取。続く17番(パー3)でも再び5mを沈めて2連続としたが、メジャーの罠は18番(パー5)に潜んでいた。

「ライはそんなに難しくなかった」というピンまで残り118ydの第3打を引っかけ、風にも乗ってグリーン奥へとオーバー。4打目のアプローチもグリーンを捕らえられず、5オン2パットでこの日2つ目のダブルボギーを喫した。「最後も(バーディと)欲張りすぎた」と肩を落とした。

バーディにはフェアウェイキープが必須と、多くの選手が口をそろえるが、飛距離が武器の川岸はちょっと違う。「フェアウェイが狭いので、思い切り振っていってキャリーで稼ぐ。そこから短いクラブでチャンスメークする。ラフに入れてもどうにか対応できる」という戦略だ。

それでもフェアウェイキープ率は初日の42.8%に対し、2日目は57.1%に上昇。残り36ホールに向けて、「まだ半分しか終わっていない。2日間で3つも叩いたダブルボギーをなくしたい。悪くてもボギーでおさめられれば」と話した。

海外志向の強い22歳は、米国ツアーの来季出場権をかけて二次予選会(10月16日~)にエントリーした。今週は国内女子ツアー史上最高となる賞金総額2億円(優勝賞金3600万円)の大一番。「もちろん賞金もうれしいですけど、優勝すれば3年シードがもらえる。米ツアー挑戦に集中しやすい」。賞金以上の価値が、ツアー初優勝に向かう背中を後押ししている。(岩手県八幡平市/糸井順子)

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