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連覇狙う申ジエの“宮崎でのモチベーション”は?

◇国内女子◇LPGAツアー選手権リコーカップ 2日目(25日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6448yd(パー72)

大会連覇に向けて申ジエ(韓国)が猛チャージだ。6位から出た申が7バーディ、1ボギーの「66」でプレーして、通算7アンダー単独首位に浮上。昨年は後続に6打差快走で優勝を飾った好相性の大会で、今年もリーダーボード最上段に名を乗せた。

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出だし3連続バーディの勢いのまま終盤を迎えた申。17番では残り60ydの第2打を60度のウェッジでピン右20cmにピタリとつけてバーディ。優勝した昨年は、初日ダブルボギー、2日目から最終日をボギーとした鬼門の18番では、残り175ydの第2打をピン手前8mに運ぶと、このパットを沈めてバーディで締めくくった。

「(初日の)パーでも嬉しかったのに、バーディパットが入ってくれてびっくりした」と目を丸くした。初日に最大瞬間風速13.8 m/sを観測した強風はなかったものの「風の向きが変わって難しかったけど、高麗グリーンの目に慣れてきた」と、初日32パットから、2日目24パット。この日叩いたボギーは12番(パー3)での1つにとどめた。

コース相性、優勝のイメージだけが、今大会好成績の要因ではなさそうだ。日本と韓国で、寄付などの慈善活動に積極的に取り組んできた申は、14年から毎年、今大会開催当週に宮崎市内の児童福祉施設を訪れ、パターゴルフを楽しむなど、子どもたちとの交流を深めてきた。今週も月曜日に施設を訪れて多くのパワーをもらってきたという。

「施設の子どもたちの応援のおかげ。あしたはみんなが見に来てくれるので、きょうは少しでも上に行って良いプレーを見せられたらいいと思っていた」と原動力ともなっている。ファンへの「恩返し」と約束した逆転賞金女王の夢は、今年はあと一歩届かなかったものの、「恩返し」の方法はひとつだけではない。(宮崎県宮崎市/糸井順子)

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