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笠りつ子は逆転女王へ「あきらめない」 残り2戦全勝が最低条件

◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(13日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉)◇6639yd(パー72)

首位と3打差の2位から出た笠りつ子が5バーディ、2ボギーの「69」でプレー。通算10アンダーで首位に並んだイ・ボミ(韓国)にプレーオフで敗れ、単独2位で3日間の戦いを終えた。

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笠は、イと対戦したプレーオフ3回目にして初めての黒星。今週の結果を受けて、賞金ランク1位のイ(173,304,764円)と同3位の笠(132,879,013円)とは約4000万円差に開き、笠が逆転で賞金女王を決めるには残り2勝全勝が最低条件となった。

前半を3バーディ、ボギーなしで順調にスコアを伸ばしたものの、13番、15番の2つのパー5で「がっつきすぎた」と3パットボギーを続けて失速した。それでも、首位と1打差で迎えた最終18番で、残り139ydの第2打をピン手前5mに運んでチャンスメイク。「ボギーを打った時点で、残り(のホール)は絶対バーディを獲るという気持ちでプレーした」と、このバーディパットを沈めてプレーオフへ持ち込んだ。

18番の繰り返しで行われたプレーオフ1ホール目はパーで分け合い、迎えた2ホール目。笠は「ショットの距離感が合わなかった」と、グリーンは捕らえたもののピン奥6m。これを外し、バーディとしたイに勝利をさらわれた。

「自分のベストは尽くせたし、相手がボミで良かった」。ショット、パットともに学ぶことが多いと話していたライバルに敗れたものの、手応えは十分だったようだ。

初の賞金女王へ厳しい状況に追い込まれた笠だが、2位という結果により、わずかに望みをつないだことも事実。「今週はボミを勝たせてしまったけど、わたしは残り2試合、ひとつひとつベストを尽くしてやるだけ。勝ちたいし、最後まであきらめない」と力強い言葉を残し、毅然と前を向いた。(千葉県長南町/糸井順子)

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