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「リセットする大事な時間に」渡邉彩香が今季初の予選落ち

「久しぶりに悔しい」。無念さが表情に濃くにじんだ。神奈川県の大箱根CCで開催されている国内女子ツアー「CAT Ladies」2日目。初日に5オーバーの76位と出遅れた渡邉彩香は2バーディ、4ボギーの「75」(パー73)にとどまり、通算7オーバー71位で今季初めて予選落ちを喫した。

コースは、静岡県熱海市の渡邉の実家から車で約50分。地元ファンや親戚が応援に駆けつけた。この日、裏街道のインコースからスタートした渡邉は12番(パー3)で、ピンの根元をかすめるショットでピン奥2mにつけた。しかし、バーディパットはカップの縁を1周してピタリと止まり、チャンスを逸した。

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続く13番(パー5)ではグリーン手前花道からの第3打のアプローチを奥3mに寄せたが、バーディパットを約1.5mオーバーさせ、返しのパットも外してボギーが先行。14番で一つ目のバーディを奪ったものの、15番、17番では、降り続く雨の影響から、グリーンスピードの変化に対応できず、ボギーとして後退した。

先週の「NEC軽井沢72」2日目から狂い始めたリズムが、今週も続いた。リオデジャネイロ五輪出場の目標も失ったことで「早く勝たないといけないって、今まで以上に思うようになっていた」。攻め急いでしまったことを初日「78」の大叩きで気づいたという。「きょうは1日を通して良くなればいいかな」とプレーに臨んだが「ショット、パットも全部ダメ」と、思いむなしく最終ラウンドを前に会場を去ることになった。

海外連戦からの過密スケジュールの中、強行出場を続けてきた。「(この予選落ちで)スッキリしたところもある。出場を続けてきたし、一度リセットするには良い機会。自分にとって大事な時間になればいい」。次戦は昨年、惜敗2位に泣いた「ニトリレディス」に出場する。その2週間後には、渡邉がいま最もフォーカスを置く国内女子メジャーが控えている。わずかな時間も、後ろを向いてなんかいられない。(神奈川県箱根町/糸井順子)

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