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9ホールで7パット! 23歳・沖せいらが26年ぶり記録塗り替え

ビッグな記録が飛び出した-。国内女子ツアー「ほけんの窓口レディース」2日目、23歳の沖せいらが、ホールインワンを含む2イーグル4バーディ、3ボギーの「67」をマークして、32位から5位に浮上した。後半9ホールのパット数を『7』に収め、ツアー最少記録を樹立した。

これまでの9ホールの最少パット数は『8』で、40人が達成していた。1990年以来、26年ぶりの記録更新となった。

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この日、沖のスコアが動いたのはバックナイン。10番でボギーを先行し、予選カットラインが頭をよぎった。「このままではダメ。せめて残りホールはパーでいかないと」。脇を締め直して迎えた11番(パー5)で、残り70ydの第3打を直接カップインさせ、イーグルを奪った。

12番ではグリーンエッジから8yd、14番では同じくエッジから10ydをパターで沈めると、15番ではグリーン右奥から58度のウェッジで15ydをチップイン。「振り返っても、なかった気がする」と、次々とカップに沈むボールに当の本人が驚いた。

極めつけは16番(パー3、147yd)。8番アイアンで放ったティショットはピン手前3mから転がって、生涯初というホールインワンを達成した。

後半インは0パット5回、1パット1回、2パット3回。18ホールのパット数は『21』だった(ツアー記録は『19』)。快挙の達成にも、本人は「あしたは(上位の選手から)うまい技術を学びたい。自分はパープレーでまわりたい」と控えめだ。

ゴルフの名門・東北福祉大出身だ。昨年受験したプロテストは最終日に失速し、合格はかなわなかった。悔しさをバネに出場したファイナルQTでトップ通過を果たし、今季の出場権を獲得。「テレビで見ていた選手たちが今、目の前にいて、最初の頃は緊張していたけど、ようやく普通でいられるようになった」。

ツアー参戦は今季開幕戦が初めてで、これが9試合目。予選通過は4月の「スタジオアリス女子オープン」以来、2度目となった。「試合に出られるチャンスを生かして、賞金シードを獲得すること」を今年の目標に置く。「プロテストは、もう少し気持ちの余裕が出てから再チャレンジする」。

珍しい名前をつけたいと、両親が“せいら”と命名した。“静来”と漢字で表記する案もあったというが、静かどころか、大騒ぎのメディアデビューとなった。最終日はそろり、上位を脅かしにいく。(福岡市東区/糸井順子)

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2016年 ほけんの窓口レディース



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