リラックスした表情で練習ラウンドに臨んだ香妻琴乃

国内女子ツアー第3戦「Tポイントレディス」は鹿児島県の鹿児島高牧CCで17日に開幕する。地元鹿児島勢はアマチュア選手を含め7人が出場する。

香妻琴乃は、試合会場から70キロほど離れた鹿児島県鹿屋市出身だ。賞金ランク48位でシードに滑り込んだ。前週の「PRGRレディス」では予選落ちを喫したが、開幕戦の「ダイキンオーキッド」では10位タイと上々のスタートを切った。昨シーズンは腰痛のため、序盤で欠場を強いられたが、このオフは「ケガをしないスイングと体作り」に注力したという。

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今週は、実家に戻らずホテル生活をしているが「ホテルやコンビニで、鹿児島の方言を聞くとなんだかホッとする、リラックスして臨めています」と表情も明るい。

2015年8月にプロテストに合格したツアールーキーの大山亜由美は、鹿児島市出身だ。樟南高時代に出場した11年の国体で2位に入るなど輝かしい経歴を持つ。今季の主戦場は下部のステップアップツアーとなるが、今週はスポンサー推薦で出場権を手にした。

「目標は予選通過」と控えめな大山亜由美

今年1月には大手芸能プロダクション「オスカープロモーション」と所属契約を結び、話題となった。大山自身は普段からテレビをあまり見ず、華やかな芸能界には疎い様子。「今週はまずは予選通過して3日間戦いたい。ジュニアのころからプレーしているコース。アマチュアのころよりも良いプレーを見せられるようにがんばります」と意気込んだ。

ところで、香妻が鹿児島の方言といえば「チェスト」が有名だと教えてくれた。「それー」「それいけ」といった気合いづけの掛け声のひとつで、鹿児島出身でシカゴ・カブズの川崎宗則選手が試合中によく発する。メジャーリーグ開幕を控え、3月17日付のブログでも「シーズンを通じて面白い出来事をアップしていくので、よろしくお願いします！チェスト！！」と記している。

若き薩摩おごじょたちは「チェスト！」の掛け声に乗り、地元で勢いづけるか。（鹿児島県姶良市／糸井順子）