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大逆転シードは優勝必須 菊地“姉”が1打差4位

福島県の五浦庭園CCで開幕した国内女子ツアー「大王製紙エリエールレディスオープン」初日、菊地明砂美が4バーディ、1ボギーの「69」で回って、首位と1打差4位タイの好スタートを決めた。

菊地は、今季ツアー初優勝を飾るなどブレークした菊地絵理香の姉。QTランク33位の資格で出場している今シーズンは、ここまで31試合に出場して予選通過は3回だけ。それでも、前週の「伊藤園レディス」は予選を通過して40位タイとなり「先週からショットが良くなっている」とシーズン終盤に来て、ようやくエンジンが掛かってきた。「グリーンが軟らかい方が、ピンをデッドに狙える」と、前日までの雨で緩くなったこの日のコースコンディションも味方した。

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30歳の誕生日だった前夜は、妹といわき市内の焼肉店で「普通に」過ごしたという。10の位が1つ上がったが「ほとんど気にはしてない」と菊地は笑う。誕生日プレゼントも、すでに妹からルイ・ヴィトンのバッグを受け取り済み。今季の獲得賞金で8500万円近く上を行く妹に「一緒に買い物に行ったとき、『好きなのを買っていいよ!』って言われた」と、照れ笑いで打ち明けた。

妹と比較されることには「もう慣れた」と姉は言う。プロテスト合格も妹の方が2年早かった。「アマチュアでやっていた頃からだし、これだけ差が開いたら“私は私”という感じ」と、今では気持ちの整理もできている。テレビ観戦した妹の「KKT杯バンテリンレディスオープン」での初優勝は「努力を間近で見ていたし、嬉しい方が大きかった」と、ライバル心が刺激されるというよりも、素直に受け止められたという。

次こそは自分の番か。現在の賞金ランキングは122位で、賞金シード獲得には優勝が必須となる。「ショットもそう悪くないし、良い成績を残せればと思う。でも、そう甘いとは思わない」。焦らず気負わず、自分の道をしっかりと歩む覚悟はできている。(福島県いわき市/今岡涼太)

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2015年 大王製紙エリエールレディスオープン



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