西山ゆかり 師匠・芹澤信雄とつかんだ初V は「夢見心地」
2015年 NEC軽井沢72
期間:08/14〜08/16 場所:軽井沢72ゴルフ北コース(長野)
2週連続優勝狙う西山ゆかりへ 師匠は「調子に乗るなよ!」
「まるで漫画みたいだった」と言う人もいた西山ゆかりのツアー初優勝の物語。先週、北海道にある札幌国際CC島松コースで行われた国内女子ツアー「meijiカップ」で、師匠・芹澤信雄がキャディバッグを担ぐと、ツアーで7年間勝てなかったことが嘘のように、初勝利をもぎ取った西山。「夢見心地」と振り返った本人の言葉が印象的だった。
軽井沢に入ってからも、その余韻は冷めていない。「みなさんにすごく喜んでいただいて、お店にも、実家にも、事務所にもたくさんのお花が届いた」と西山は満面の笑みを見せた。祝福メールには2日かけてもまだ返信しきれていないという。「昨日、(両親の)お店に電話したけど、母が電話に出なかったから(忙しいのかな)…」と、周囲の祝賀ムードはまだまだ続いているようだ。
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もちろん、西山にとって次の目標は師匠抜きで優勝すること。「NEC軽井沢72」開幕前日のプロアマ戦では「攻め方とか、ラインの取り方とか、芹澤プロに教えてもらった感覚が残っているので、それを考えながらやった」と復習に余念がなかった。「でも、一気に言われたことを全部やろうとするのはおこがましいので、少しでも近づけるようにやっていきたい」と、着実な進歩を誓った。
ちなみに、西山が芹澤に何かお礼をしたいと申し出ると「俺はいいから、キャディにボーナスを払ったと思って、その分親に何かしてやれ」と言われたという。「親のことまで、いつも色々考えてくださっていて…」と恐縮した西山。聞いているだけで、尊敬の念が伝わってくる。
今週、師匠は自身の試合に出場するため会場には不在。前日、西山が電話するとガツンとひと言もらったという。「調子に乗るなよ!」遠隔操作でも、師匠の存在感はビンビンだ。(長野県軽井沢町/今岡涼太)