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申ジエが3年来の仏人キャディとタッグ解消へ 「有終の美にしたい」

連覇を餞(はなむけ)に――。千葉県の袖ヶ浦CC新袖Cで開催されている国内女子ツアー「ニチレイレディス」2日目、ディフェンディングチャンピオンの申ジエ(韓国)が、5バーディ、ノーボギー「67」をマークして通算6アンダーとし、18位から首位と2打差の3位タイに浮上。逆転優勝を圏内にとらえて最終日に臨む。

「初日と比べてショットの安定感を保てた」と、ノーボギーのラウンドで浮上した申。ピンがグリーン右サイドに切られ、パーオン率45.6311%の難度となった5番パー4では、ピンを刺すショットで約2mにピタリとつけ、難なくバーディを奪った。両サイドが木でセパレートされたホールが続く林間コースで「集中力を高められた」と、前年覇者の意地を見せつける急浮上だった。

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申には今週、連覇という名誉のほかに、どうしても優勝を手にしたい理由がある。これまで3年間、帯同してきたフランス人キャディのフロリアン・ロドリゲス氏とのタッグを、今週を最後に解消することを決めており、「有終の美としたい」という想いがあるからだ。ロドリゲス氏はもともと国際ビジネスを学んでおり、現在はファイナンス系の仕事に就いているという同氏の復職を機に、というのが解消の理由だ。

「彼とは長い友人。キャディをしてもらう前の仕事に戻ってもらうの。(今戻ることが)彼のビジネスのタイミングの良い時だから」と申。これまでの感謝の気持ちもこめて、新しい門出を祝いたい思いは当然ながら強い。

会場のクラブハウスには、歴代昨年覇者の写真がずらりと並ぶ。そのひとつには、もちろん申の写真も。1年前を思い出すように「(写真の)笑顔は最高ね。でも唯一の心残りは・・・最終日の雨で化粧が落ちてしまったこと。今年はしっかりお化粧して臨むわ」。すでに申の頭の中には、優勝の青写真が見えている?(千葉市若葉区/糸井順子)

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