単独首位に黄アルム 斉藤愛璃が1打差の2位
2015年 ニチレイレディス
期間:06/19〜06/21 場所:袖ヶ浦CC新袖C(千葉)
シトシトくらいは大歓迎? 斉藤愛璃が雨を味方に好発進
「雨は好きです」――。千葉県の袖ヶ浦CC新袖Cで開幕した「ニチレイレディス」初日、2012年の「ダイキンオーキッドレディス」でツアー1勝を挙げている斉藤愛璃が、5バーディ1ボギーの「68」をマークして、首位と1打差2位タイの好スタートを切った。
関東地方の梅雨入り発表から11日。この日も朝から断続的な雨がコースを濡らした。見せ場は後半の13番からの3連続バーディ。13番ではピンそば1m、続く14番ではピン手前3mに運び、きっちりと奪った。15番では、左手前12mと距離を残すロングパットだったが「タッチを合わせていった」とカップに沈めた。
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アドレスで下半身が右向きになる傾向の一方で、スクエアに合わせようと上半身をひねることで生じる上体の歪みがショットをばらつかせていると、コーチから指摘を受けた。常々意識することに加え、この日もラウンド中の修正で「前半不調だったドライバーが次第に良くなった」と、フェアウェイに運んだティショットからのチャンスメイクを、しっかりと生かした。
「68」は今季の自己ベスト。シーズンは中盤に差し掛かるが、ここまで14戦に出場して7戦で予選落ちと、2012年の1勝以降は「苦しいゴルフ」が続いていたという。この日は「ようやく楽しく回れた」と、のびのびプレーできているときは結果がついてくる、という斉藤なりの持論を証明してみせた。
大抵のゴルファーなら嫌がる梅雨の季節も、斉藤にとってはウェルカムだ。「大雨は困るけど、シトシト降る雨は好き。集中できる感じがする」。思い返せば、今季ベストフィニッシュ(13位)を飾った「ヤマハレディースオープン葛城」で、「69」をマークして2位に浮上した大会2日目も、きょうのような雨だった。(千葉市若葉区/糸井順子)