優勝の余韻？プロアマトーナメントで終始笑顔を見せていた成田美寿々

国内女子ツアー「ニチレイレディス」が19日（金）に、千葉県の袖ヶ浦CC新袖Cで開幕する。18日（木）には自身初の2週連続優勝をかける成田美寿々がプロアマトーナメントに出場し、18ホールを回って最終調整を行った。前週の「サントリーレディス」では有言実行の“狙い撃ちV”。千葉県は地元とあって周囲の再現への期待は大きいが、本人が口に出した今週の目標は「順位」ではなかった。

「今週は勇気をもってしっかりと直す」

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言葉だけを聞けば、前週優勝者の語る意気込みには聞こえないだろう。結果として初日首位からの逃げ切りに成功した「サントリー…」だが、最終日にかけてショットの不調が気がかりになっていたという。本人の原因分析は、「もともとのスクエアグリップから、次第にフックグリップへとシフトしてしまったこと」。引っかけ気味の球が出るようになり、最終日終盤には1打差まで迫られるシーンを味わった。

前週つかんだ「全英リコー女子」の出場権に加え、昨季の年間賞金ランク上位5人の資格により「全米女子オープン」の出場権も持つ成田は、7～8月に海外メジャー2試合の出場を控えている身。無意識のうちに進んでいたフックグリップ化を、応急処置的な修正でしのがず、根本的な改善で解消し、万全の備えで世界と戦うつもりでいる。

もちろんギャラリーの前でのプレーを練習に費やすつもりはない。順位ではない現実的な目標として「1日3アンダー」を挙げた。

現在、成田の平均ストローク数は71.3243で5位。「ここから残り全ラウンドを3アンダーで回れば、平均ストロークが69.9999・・・（60台）になる」と、父・俊弘さんが計算して成田を焚きつけ、娘も「1日でも落としたらダメ。ここまでギリギリのデッドラインにいるけど、今週は1日3アンダーを目指してやっていこうと思う」と乗っかった。

「ロングホール（4ホール）でしっかり獲って、1ボギーで抑えれば計算上は3アンダー。無駄なボギーを叩かずに」というのが、今週の試合プランになる。

ちなみに、会場を袖ヶ浦CC新袖Cに移してからの今大会は、優勝スコアが通算10～12アンダー。1日3アンダーの3日分「通算9アンダー」では優勝に届かないが、過去のデータだと2～5位に相当する“最低ライン”としてはかなり高い目標だ。

2週連続優勝も視野に入っているってことでいいでしょうか？！（千葉市若葉区／糸井順子）