李知姫が首位キープ 成田2位、18歳アマが4位で最終日へ
2014年 スタンレーレディス
期間:10/10〜10/12 場所:東名CC(静岡)
樋口久子の喝!成田美寿々は得意の追い上げで3打差逆転V狙う
2014/10/11 17:50
静岡県の東名CCで開催されている「スタンレーレディス」の2日目、首位と1打差の3位タイから出た成田美寿々が「69」で通算9アンダーとし、首位独走の李知姫(韓国)と3打差の単独2位で最終日を迎える。
5番でボギーが先行した成田は、8番(パー5)で第2打をグリーン右カラーまで運ぶと、残り15ydの3打目をSWでチップインさせ、イーグル奪取で息を吹き返す。さらに15番をバーディ、最終18番では、AWで放った残り96ydの第3打をピンそば1mにつけてバーディで締めくくった。
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この日のラウンドは「80点」という自己評価。「あまり調子が良くない中で、長い距離を残したパットを2つで収められたこと、17番はナイスアプローチでパーセーブできた」ことで、及第点をつけた。
5月の「ワールドレディスサロンパスカップ」で1勝を挙げたのを機に、6月の「ヨネックスレディス」、7月の「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース」と今季3勝を飾っているほか、2位フィニッシュが3度と、シーズン中盤からの勢いは保たれたまま。賞金ランクではトップのイ・ボミ(韓国)に約2000万円差で4位につけ、高額賞金の続くツアー終盤戦で、女王戴冠の可能性はまだ十分に残された状況だ。
通算5勝のうち4勝は最終ラウンドの逆転で手にしたもの。好きな展開で「あすはきょうと同じようなパッティングができたらいい」と、勝負のポイントをグリーン上としたのには理由がある。
今年9月に行われた「マンシングウェアレディース東海クラシック」で、2日目に優勝争いに名乗りを挙げるも、最終日の失速により10位タイで終戦。悔しい表情でロッカーに戻ると、テレビ解説で会場に来ていたLPGA相談役の樋口久子と遭遇し「あのパッティングじゃ勝てないわよ」と一喝されたと言う。
ラウンドを終えて放送を観たという成田は「まったく同じコメントをされていた」と苦笑い。レジェンドから頂戴したありがたいお言葉を胸に刻み、得意とする追い上げでシーズン4つ目のタイトルを狙って行く。(静岡県裾野市/糸井順子)