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初優勝の37歳カン・スーヨン「ツアー生活は日本で終える」

世界遺産に登録された富士山のふもと静岡県裾野市で開催された国内女子ツアー「スタンレーレディスゴルフトーナメント」の最終日は、前半を折り返して首位に4人が並び、バックナインは大混戦の頂上決戦となった。その集団を抜け出したのは日本ツアー参戦3年目の37歳、カン・スーヨン(韓国)だった。

2打差の3位から出て前半9ホールでトップを捕えたカンは、後半11番パー5でバーディ。そして今大会の最難関、402ヤードの12番パー4で、3番ウッドでの2打目をピン1メートルにつけて連続バーディを奪い、まずはグイッと頭1つ抜け出した。「あの難しい12番でバーディが獲れたので、今日は勝てるのかなと頭をよぎりました」と気持ちも高揚し、15番で2メートルのバーディパットを決めてガッツポーズ。

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「このまま落ち着いてプレーを続ければきっと勝てる・・・」。これまで、何度かあった優勝のチャンスを詰めの甘さで失ってきたことを思い返し、心を落ち着かせようと必死だったという。

終盤に入り、17番では2打目がグリーンをオーバーし、アプローチは寄せきれず5メートルのパーパットを外しボギー。この時点で2位とは1打差となったが、最終18番で9メートルのバーディパットを沈め、勝利をつかんだ。

「去年までに2年間は、勝ちたいという気持ちが強すぎてうまく行かなかったので、今年はゴルフを楽しむことにしました。シーズンの後半にはなりましたが、こうして勝つことができました」と笑顔で振り返った。

日本へ来る前には米女子ツアーに参戦しており、2005年の「セーフウェイクラシック」で優勝するなど実績も残していた。しかし、米ツアーでの移動が体力的に負担が大きく、韓国に戻るか悩んでもいたという。そんな矢先、日本ツアーに参戦していた他の選手たちとの話から「日本は環境も素晴らしく、移動も苦にならないと聞いたので日本へ行くことを決意しました」と日本へ乗り込んできた。

「日本ツアーに来る前はなじめるか不安を抱えていました。日本の選手やギャラリーの方々はとても優しく家族のように接してくれる。日本が本当に好きになりました。あと何年ツアーで戦えるかわかりませんが、私のツアー生活は日本で終えることに決めています」。

今週は韓国のナショナルオープンが開催され、日本を主戦場とするイ・ボミなど数名が帰国した。しかし、戦いの場を日本に決めた37歳のベテランは、当然のように今週も日本ツアーに参戦。そして嬉しいツアー初優勝を果たした。(静岡県裾野市/本橋英治)

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2013年 スタンレーレディスゴルフトーナメント



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