「マンシングウェアレディース東海クラシック」フォトギャラリー
2013年 マンシングウェアレディース東海クラシック
期間:09/20〜09/22 場所:新南愛知CC美浜コース(愛知)
ショット復調で3位浮上の藤本麻子 優勝したい理由とは…
愛知県で開催されている国内女子ツアー「マンシングウェアレディース東海クラシック」の2日目、27位タイから出た藤本麻子が7バーディ、ノーボギーの「65」をマークし、首位と1打差、通算9アンダー3位タイに浮上した。
初日は2アンダーでホールアウトした藤本だったが、この日の猛チャージのきっかけは、父からマネージャーに寄越した一本の連絡。「初日のホールバイホールを見た父が、『パー5でバーディが獲れていないのは、100ヤード以内ができていないということだから伝えておけ』と伝言を残されました」と苦笑い。
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自身も初日のラウンド中、父の言うとおり100ヤード以内のショットがピンに付かず、アドレスもしっくりきていない不確かな状態のまま、手探りでのプレーを続けていた。しかしラウンド後の練習を繰り返すうち「自然とショットが戻り始めた」と、この日沈めた7つのバーディのうち、パー3を除く6ホールで、95~125ヤードのショットをピン3メートル以内に絡める復調を見せ、「明日もひとつでも多くのバーディを獲りたい」と、優勝争いに名乗りを挙げた。
藤本には今大会で優勝したい理由がもうひとつある。阪神タイガースの桧山進次郎選手が今月7日に引退を表明。桧山選手は、藤本が高校1年生の頃から共通の知人を通じて交流があり、オフには合宿をともにするなど親交が深い。「桧山さんから『引退します』というメールを頂いてびっくりしました」という。“お疲れ様でした”という言葉と、今後も指導を仰ぎたい旨を返信したところ、「もちろんです」との返事に感激したそうだ。
フィールドは違えど、同じアスリートとして尊敬する藤本は、「いつも感謝の気持ちを忘れずに、周りにも、両親にも」という桧山選手の言葉を常に心に刻んでいる。このタイミングで絶好のチャンスにつけた藤本。桧山選手の新しい門出に、良い報告で華を添えたい。(愛知県知多郡/糸井順子)