日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯のフォトギャラリー
2013年 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯
期間:09/12〜09/15 場所:恵庭CC(北海道)
イ・ボミ、苦手ホールで掴んだ勝利
大型の台風18号の接近により、15日に日本列島の広範囲を襲った強い雨は、北海道の恵庭CCで行われた国内女子メジャー「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」でも、最終日の中止を余儀なくさせた。
大会は、54ホールの競技が成立した3日目終了時点で、通算11アンダーの首位に並んでいた19歳の比嘉真美子とイ・ボミ(韓国)の2人による優勝決定のプレーオフだけを決行。フェアウェイの状況とホールレイアウトを考慮して、16番(パー3)→15番(パー4)→16番という計3ホールの変則ストロークマッチとなり、その後は決着がつくまで15番→16番とサドンデスで繰り返された。
<< 下に続く >>
ボミにとって15番は、前日までの54ホールのプレーで唯一ボギー(2日目)を叩いたホール。フェアウェイ左サイドに小さな木が植えられ、グリーンは池越え。右サイドから風が吹き、左サイドには池もある377ヤードのホールは、ドローヒッターにとっては攻めづらい。「比嘉さん(の方)がいいかなと思ったけど、優勝は運のある選手が勝つから」と、気持ちを切り替えてプレーオフのティグラウンドに立っていた。
最初の3ホールは、2人ともすべてパーで終え、迎えた2度目の15番。左奧に切られたピンを攻めたボミは、2打目をグリーン左奧に大きく外し、ピンチに陥った。数ヤードの打ち上げとなるアプローチは、グリーンエッジまでは12ヤードで、そこからピンまではわずか5ヤードと狭かった。しかも洋芝のライは、ギャラリーに踏まれてつぶれ、逆目となっていた。
「9Iのチップショットはダメ?」と聞くボミを、過去メジャー4度(日本オープン3回、日本女子プロ1回)の優勝経験を持つ清水重憲キャディが「それだと芝に食われてしまう」と制止した。助言を受け入れたボミはサンドウェッジで1メートルにぴたりと寄せ、「本当に難しかった」というピンチをナイスパーで切り抜けた。
再び巡ってきた3度目の15番で、ティショットをひっかけて池に入れた比嘉はダブルボギー。フェアウェイからの2打目で確実にグリーンを捉えたボミが、2パットのパーで今季初優勝をメジャーのビッグタイトルで飾った。
「今年は優勝も無かったので、初優勝がメジャーでとっても嬉しい」と笑顔をはじけさせたボミ。プレーオフでは終始、比嘉の方が近くからバーディパットを打って“攻める格好”となっていたが、勝負の綾はどこに現れるかわからない。最後に笑ったのはこれでプレーオフ3戦全勝となったボミの方だった。
「優勝トロフィーもすごく綺麗だし、私の名前を刻むことができて本当に嬉しい。日本ツアーが好きだから、もっともっと頑張りたい」というボミは、75%に減額された優勝賞金1890万円を加算して、賞金ランキングでも9位に浮上。「メジャーを優勝したから、次は賞金女王を考えて頑張っていきたい」と、さらなる高みを視界に入れた。(北海道恵庭市/今岡涼太)
- GDO パーソナルサービス
- 選べるモバイルサービス。見たい時にいつでも見れる、GDOモバイルのニュース速報。石川遼オフィシャルモバイルサイト。GDOポイントが貯まる、ゴルファーのためのGDOカード。通常プレーすることができないゴルフ場が予約できるGDOプレミアム倶楽部。GDOが主催するレベル別の競技イベント、各コンペなど、あなたのゴルフライフをサポートとします。