今季は出場3試合を全て予選突破し、安定した強さが光る勝。今週もベストアマに輝いた

熊本県にある熊本空港カントリークラブで開催されている「KKT杯バンテリンレディスオープン」の最終日。鹿児市立長田中学校に通うアマチュア、勝みなみが通算5オーバーの26位タイでフィニッシュし、今週も奮闘を見せた。

昨年、同大会の前身である「西陣レディスクラシック」に、自身ツアー2戦目、当時中学2年生（13歳）で出場した勝は、並み居るプロを相手に、ツアー史上4番目となる年少予選通過記録を樹立（13歳と288日）。さらに25位タイで3日間の戦いを終え、ベストアマチュアに輝いた。今季も「Tポイントレディス」、「スタジオアリス女子オープン」の2戦に出場し、27位タイ、12位と健闘してベストアマチュアを獲得するなど、その安定感で輝きを放つ。

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「出場できる試合では絶対にベストアマは獲りたい」と目を輝かせる勝は、今季の好調の要因にパッティングとアプローチの上達を挙げた。大会2日目には、約15メートルの難しい下りラインを沈めるなど、集中して練習に励んできた成果が如実に現れた。しかし、最終日は「メンタルの弱さと、疲れが出てしまった」と、終盤のボギーでスコアを落とし、ベストアマ獲得にも「悔いが残りすぎて」と俯くが、今季ここまでの全出場試合で予選突破を決めたことは「大きな自信になる」と、この日ようやく笑顔を見せた。

「同じローアマ獲得でも、トップ10に入ってフィニッシュできたらもっと嬉しいです」と語っていた勝だったが、先週の「スタジオアリス女子オープン」で最終組をラウンドした、友人でもあり良きライバルでもある植竹希望（うえたけ・のぞみ）に刺激を受け、今や「わたしも最終組でラウンドしたい」とさらなる高い目標へと突き進む。勝は次戦、2週間後の「サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント」への出場を予定している。（熊本県菊地郡／糸井順子）