ゴルフ歴4年でベストスコア「61」 14歳ソア・キムが衝撃の日本デビュー
◇国内女子◇宮里藍サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 初日(11日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6619yd(パー72)◇晴れ(観衆3431人)
末恐ろしい新星が現れた。日本ツアーに初参戦した韓国出身の14歳、ソア・キムが9バーディ「63」をマークして単独首位発進。「目標は4アンダーだったので、自分でも予想していないスコアですごく良くできたと思います」と笑った。
まさに衝撃の日本デビューだ。スケールの大きさも規格外で、身長171cmのしなやかなスイングから平均270yd超のキャリーを誇る。ツアー平均飛距離1位(262.76yd)の穴井詩は練習ラウンドで「あの子はどこの子!?」と目を丸くしたという。521ydの17番(パー5)で残り251ydを“直ドラ”でピン奥6mに2オンさせた一打が潜在能力の高さを物語った。ファンからは韓国語で「アグレッシブに攻める」を意味する「タッコン」の愛称で呼ばれる。
ピアニストを夢見た少女は、並行して習っていたテコンドーの先生に「スポーツが向いている」と勧められた。祖母に提案されてゴルフと出会ったのが11歳の時。競技を始めて4年目にも関わらず、この日の9アンダーも自己ベストではなく、最少はジュニア大会で記録した11アンダー「61」。今年2月には合宿先のポルトガルで男子プロも参戦する大会に「試しに出てみよう」と出場し、優勝したというから驚きだ。さらには4月の韓国ツアー「ザ・シエナオープン」でも4位に入って話題をさらったという。
本大会は12年に現在世界ランク3位のキム・ヒョージュ(韓国)が当時16歳で制した。ソア・キムが優勝となれば最終日は14歳150日。練習場仲間のイ・ヒョソン(韓国)が24年「サロンパスカップ」で記録した15歳176日のツアー史上最年少優勝を更新する。ただし本人はあくまでも謙虚。コースでのアグレッシブなプレーとは対照的に、会見場では手をそろえて姿勢よく座り、一つひとつの質問に丁寧に答える姿があった。「とにかく自分のベストを尽くすことだけを考えます」と控えめに抱負を語った。(神戸市北区/中村文香)
<国内女子ツアーのアマチュア優勝>
清元登子/1973年「トヨトミレディス」
宮里藍/2003年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」
キム・ヒョージュ/2012年「サントリーレディス」
勝みなみ/2014年「KKT杯バンテリンレディス」
畑岡奈紗/2016年「日本女子オープン」
クリスティン・ギルマン/2018年「センチュリー21レディス」
古江彩佳/2019年「富士通レディース」
イ・ヒョソン/2024年「ワールドレディス サロンパスカップ」