メジャー初優勝にも泰然 河本結「過大評価しないように」
◇国内女子◇Sky RKBレディスクラシック 事前(14日)◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡)◇6490yd(パー72)
プロ9年目、メジャー挑戦20戦目で初めてつかんだタイトルにも河本結はいい意味でそっけない。前週「サロンパスカップ」でメジャー初優勝を挙げたが、「正直、実感がないんです」。SNSをほとんどやっておらず、「LINEも友だち15人とかしかいないし…」と周囲の反響へのアクセスが少ないこともある。ただそれ以上に、取り組んできたゴルフがまだ完成とは思っていないからだ。「まだ2、3割くらい。あまり過大評価しないように、そこは慎重にいきたい」。27歳は落ち着いた口調で言った。
その慎重さは、2019年末に予選会を突破して米ツアー参戦も約1年半で撤退を余儀なくされた苦い経験があるから。「変えることによって、アメリカに行って1回壊れた。変える怖さはあったけれど、自分がやっていることが間違っていないと確認できた」。持ち球のフェードだけでなく、必要に応じて球を操れる技術の完成までは道半ば。それでも、ツアー屈指の難セッティングでつかんだメジャータイトルは、自らの歩みが間違っていなかった証明になった。
今大会の福岡雷山GCもグリーンは硬く締まっており、河本流に表現するならば前週の「やさしいバージョン」。もちろん、優勝のいいイメージを持って臨めるという。「戦い方はすごく似ているかなと思う。何も変えずに、ただただ自分のゴルフと向き合っていければいい」。実感はなくとも、メジャー優勝で年間ポイントランクは26位から5位に浮上した。目標と公言する年間女王に向けても、自身のゴルフの確立に向けても、泰然と歩みを進める。(福岡県糸島市/中村文香)