「6歳ぐらい老けました」 大久保柚季ツアー自己ワースト81も終盤3連続バーディで4位
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 3日目(9日)◇茨城ゴルフ倶楽部西コース(茨城)◇6718yd(パー72)◇晴れ(観衆7544人)
日が傾き始める午後4時52分にホールアウトした。予定を大幅に過ぎる5時間37分もかかった第3ラウンドに、大久保柚季は身も心も削られた。「もう6歳ぐらい老けました! 頭の中は空っぽです」と生まれも育ちも22歳のナニワ娘は笑うしかない。
2番のダブルボギーを皮切りに、3番(パー5)でボギー、4番でダブルボギーと坂道を転がるようにスコアを落とした。通算5アンダーの単独首位から12番終了時には6オーバーと11打も落とした。「何が悪いのか全く理解できなくて、途中からパーの取り方を考えてました。もう放心状態で」。昨季の下部ステップツアー賞金女王とはいえ、プロ2年目の22歳に強風が吹き荒れる国内メジャー優勝戦線は厳しかった。首位がどんどん遠のく状況に、ティーチングプロで帯同キャディの姉・咲季には「マジで90打つんじゃね?」とこぼした。
しかし、14番からの3連続バーディでよみがえる。「風を複雑に考えていた」と開き直ってシンプル思考に切り替えた。単純な右からの風と捉え、本来なら3Wを持つ残り195ydを5Wで「けんかさせて」ピン手前7mにのせて、ロングパットを決めた。98ydとツアー史上最短パー3の15番は、グリーン前に広がる池の重圧がかかる手前ピンだったが、48度のウェッジを「ハーフショットっぽく」使って80cmへ。16番は103ydを54度のフルショットで攻め、チャンスにつけた。
3バーディ、8ボギー2ダブルボギーの「81」はツアー出場21試合、54ラウンド目で自己ワースト。それでも、首位と2打差4位で最終日を迎える。「こんなに打って2打差にいられてることにビックリです。でも、途中であきらめずにやったからってことだと思います」。不思議そうに笑うが、こうなればもうポジティブに考える。最終日最終組ではなく、その1組前を回ることに「私、下部ツアーの3勝は最終日が全部そうだったんです。だから逆に良かったかも」と言う。
国内メジャーでツアー初優勝をかけて、残り18ホール。「今日は緊張で眠れそうにありません…」なんてことは言わない。「もう頭が空っぽ、真っ白なんでぐっすり眠れそうです。パタン、フ~ッて感じで」。一晩寝て気分スッキリ、がけっぷちで踏みとどまったチャンスを生かすだけだ。(茨城県つくばみらい市/加藤裕一)