「伊藤園レディス」最終スコア
2024年 伊藤園レディスゴルフトーナメント
期間:11/08〜11/10 場所:グレートアイランドC(千葉)
国内メジャー2冠含む8勝! 竹田麗央の初女王への軌跡
◇国内女子◇伊藤園レディスゴルフトーナメント 最終日(10日)◇グレートアイランドC (千葉)◇6769yd(パー72)◇曇り(観衆4151人)
年間ポイントレースで2位に今季最大771.52pt差をつけて今週を迎えた竹田麗央が、2試合を残して自身初の年間タイトル獲得を決めた。今季8勝、日本タイトル2冠と圧巻のシーズンを送る21歳を中心とした女王争いを振り返る。
■ツアー初優勝から2連勝
竹田は4月「KKT杯バンテリンレディス」、「フジサンケイレディス」の2週連続優勝で一気に加速した。初優勝からの2連勝は2022年の岩井千怜に続く4人目の記録。3位にいたポイントランキングは初めて1位に上がり、 開幕から1カ月余りで早くも今季の大ブレークを予感させた。
「全米女子プロ」2位で今季初のトップへ
中盤戦で竹田の独走を許さなかったのが3年連続女王を目指す山下美夢有だった。竹田に292.03pt差で迎えた6月下旬の海外メジャー「全米女子プロゴル選手権」を2位タイで終え、国内メジャー優勝(400pt)に匹敵する373.33ptを加算。ランク3位から竹田を一気に追い越し、僅差ながら今季初めてトップに浮上した。
4勝目でトップ奪還 → 再び2週連続Vで独走へ
山下の“天下”は1カ月余りで終わりを告げる。竹田が8月上旬「北海道meijiカップ」を制す今季4勝目でトップを奪還。以降、女王決定まで1度もその座を譲ることはなかった。
竹田は秋口を前に再加速し、9月上旬「ゴルフ5レディス」、「ソニー日本女子プロゴルフ選手権」も制覇。メジャー初優勝とともに、ツアー史上3人目となる同一シーズン2度の2週連続優勝をやってのける。ランク2位の山下との差を466.61ptに広げて独走態勢を築くと、9月下旬「日本女子オープン」も制して同一シーズン2つ目の日本タイトル。こちらもツアー史上3人目の快挙となった。
山下は31試合目「富士通レディース」で待望の今季初優勝を飾ったが、竹田とは541.4pt差と背中は遠いまま。竹田は3週後の日米共催「TOTOジャパンクラシック」で今季8勝目を挙げ、再び2位の山下を突き放す。そして771.52pt差で迎えた今週。竹田は今季4度目の予選落ちに終わったが、山下が次戦へ持ち越すために必要だった3位以上の条件を満たせず、竹田の初戴冠が決定した。
<竹田麗央の主な記録>
・シーズン8勝/不動裕理、稲見萌寧に次いで3人目
・初優勝を含むシーズン8勝/ツアー史上初
・21歳215日での通算8勝/宮里藍(19歳337日)に次ぐ2番目の年少記録
・同一シーズン2度の2週連続優勝/イ・ボミ、鈴木愛に次いで3人目
・同一シーズン日本タイトル2冠/樋口久子、畑岡奈紗に次いで3人目
・日本人20人目の米国ツアー優勝(TOTOジャパンクラシック)