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約20mのパーパットが…存在感を見せた古江彩佳「2位は悔しい」

◇国内女子◇富士通レディース 最終日(13日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉)◇6697yd(パー72)

プレーオフ2ホール目で、古江彩佳山下美夢有に負けた。所属先が主催するホステス大会での国内ツアー同一大会4勝という日本人最多記録に一歩及ばなかった。「ここ(プレーオフ)まで来たので、2位というのは悔しいです」。淡々と振り返った今季の「アムンディ エビアン選手権」での海外メジャー覇者だが、すごみを見せつけた。

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2連続ボギーの幕引きだったが、古江の技術、ハートの強さに18番グリーンを囲んだギャラリーが沸き返った。決着がついた2ホール目。フェアウェイから156yd、7番アイアンの2打目がグリーン左前からサイドに広がるバンカーにつかまった。「引っ掛けてしまって、当たりも薄め。アゲンストだったし、グリーンに届くわけがない」というミスショットではあった。

しかし、そこから見せる。153cmの自分の身長とほぼ同じ高さはある、グリーン方向の“壁”にくっついたボール。ピン方向は狙えない。バンカー左側の先に、わずかなスペースがあるグリーン面へ。スピンを効かせたショットで見事に止めた。

それでも、ピン前5mのチャンスにつけた山下に対し、古江のパーパットは約20m。入ればミラクルの超ロングパットはピンに当たって、カップに入りかけて、数十センチの場所に止まった。大ギャラリーからどよめき、拍手が巻き起こった。

米ツアーには次週の「BMW女子選手権」(10月17―20日/韓国・水原ヒルズCC)から戻る。年間ポイントレース(レース・トゥCMEグローブ)は現在3位でシーズンは残り6試合。頂点の可能性が残るだけに、「いい位置にいる。しっかりついていけるよう頑張りたいです」。10月31日開幕の日米共催「TOTOジャパンクラシック」(滋賀・瀬田GC北コース)を含め、日本であらためて存在感を見せつけた古江がラストスパートに入る。(千葉市緑区/加藤裕一)

<国内同一大会4勝以上>
5勝/アニカ・ソレンスタム/ミズノクラシック(2001~05年)
4勝/不動裕理/富士通レディース(2001、03、05、08年)
4勝/不動裕理/伊藤園レディス(1999、2002、03、05年)
4勝/ローラ・デービース/伊藤園レディス(1994、95、96、2001年)

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