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馬場咲希が「67」で国内ツアープロデビュー 竹田麗央がうらやむスケール

◇国内女子◇富士通レディース 初日(11日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉)◇6697yd(パー72)◇晴れ(観衆2152人)

国内ツアープロデビュー戦の第1打はドライバーで左にぶん曲げた。馬場咲希は「結構緊張していて、ショットの感覚もあんまり良くなくて…」と苦笑いする。スタート1番(パー5)はボギー。しかし、そこからが只者ではない。

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3番でピン奥6mからの初バーディでスコアを戻す。7番(パー5)は前方を木がさえぎる右ラフからの3打目をグリーン前に刻む冷静なマネジメントで、ナイスパー。気持ちが落ち着いてきた後半は13番(パー3)、15番、16番(パー5)でいずれも2.5m以内のチャンスを作って決めた。

ギャラリーがほとんどいない米下部エプソンツアーで戦ってきたルーキーイヤー。「竹田(麗央)さんと吉田(優利)さんのおかげでたくさんのギャラリーの前でプレーできたので、うれしかったです」と一日を笑顔で振り返った。

プロとして国内ツアーで戦うのが初めてなら、2歳上の竹田と同組で回るのも初めてだった。アマチュア時代に1度だけ練習ラウンドをともにしたが、ジュニア時代を含めてそれ以上の接点はない。ただ、米滞在中に竹田が優勝した2週前の「日本女子オープン」を動画配信で見ていた。

「飛距離はもちろんですけど、ショートアイアンもすっごくて。パットも見ていて“入るだろうな”と感じさせるのが本当に入って」。ペアリングが決まった時点で楽しみにしていた同組ラウンド。竹田を“生観戦”した印象も「前半のラッシュ(3連続バーディ)とか“入るんだろうな”と思ってたら“あ、やっぱり入った”って」と変わらなかった。いつか自分もそうなりたい姿を目の当たりにした。

初の同組で“衝撃”を感じたのは、竹田も同じだった。公称166cmの自分に対して、馬場は176cm。「身長が高くて、体型も外国人っぽくて、手足が長くてスタイルがいい。うらやましいなと思いました」。サイズだけではない。ドライビングディスタンスはこの日、自分が平均278.50ydで馬場の251.50ydを大きく上回ったが、よく似た高弾道のフェードに「球に勢いがありますね。自分もああいう球を打ちたいので」と一目置くものを感じた。「年下と回ることが少ないので、新鮮でした」と喜んだ。

19歳の若さとポテンシャルを見せつけて、スコアは現在“国内最強”の竹田と同じ5アンダー「67」。国内プロテストに合格した日本人が国内ツアープロデビュー戦で優勝すれば史上初。そんな快挙を予感させる滑り出しとなった。(千葉市緑区/加藤裕一)

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