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「このタイトルは譲りたくない」原英莉花が“調子より気持ち”で連覇挑戦

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 事前(25日)◇大利根CC 西コース(茨城)◇6845yd(パー72)

2度目の日本女子オープン制覇から1年が経った。飛躍のきっかけとなるはずのビッグタイトルから、原英莉花は次の1勝をつかめずにいる。1Wとアイアンで飛び出す逆球が悩ましいこの頃。でも、この舞台に入ればそんなことは関係ない。「自分の調子というより、気持ちで戦っていきたい。このタイトルは誰にも譲りたくないという気持ちで戦います」と覚悟を口にした。

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2勝を遂げても「いまも小さい頃からの夢という位置づけ」は変わらない特別な一戦。アマチュア時代の挑戦は2大会とも予選落ち。2020年に初めて頂点に立ち、昨年は腰の手術を乗り越えてつかんだ優勝だった。悔しさを糧に階段を上ってきたキャリアを象徴するような試合は、不思議な力をくれるのかもしれない。

「毎週いろいろあって、へこんだりもしながら、ここに来ると初心にかえるじゃないけど、いまの調子(うんぬん)よりも結果を出したいという前のめりな気持ちになる。得意かどうかは分からないですけど、へこたれていられないぞって気持ちが引き締まる」

相性の良さについては謙遜しつつ、決勝ラウンド2日間を2サムでプレーするフォーマットに好印象を抱く。「マッチプレーみたいな感じの戦い方が好きで、プレーのスピード的にも自分の流れをつかみやすいのかも。目の前に戦っている相手がいることで自分に妥協なくプレーできるのかな。『3サムでも変わんないじゃん!』って感じなんですけど…」。苦笑いで首をひねったが、優勝した20年以降の4大会で戦った決勝8ラウンドの平均スコアは「69.875」。ツアー屈指のタフなセッティングでも60台をマークしている。

師匠のジャンボこと尾崎将司から「いつ、いい成績を出してくれるんだ?」と声をかけられて始まった1年も残り3カ月ほど。「今年頑張ります!」との返答を有言実行できていないのが歯がゆい。「春先から優勝を目指して頑張ってきたんですけど、ここまで勝ちもないし、いい争いもできていない。ジャンボさんに合わせる顔もない感じですけど、ここで優勝できたとしたら、ジャンボさんに胸を張ってあいさつできると思うので頑張りたい」。いずれも史上4人目の連覇と大会3勝目へ、自らを鼓舞した。(茨城県坂東市/亀山泰宏)

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