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「わたし、まだいけるかな」 李知姫が20年来の相棒に届けたい吉報

◇国内女子◇資生堂レディスオープン 3日目(29日)◇戸塚CC西コース(神奈川)◇6697yd(パー72)

目標としていた通算2桁アンダーまで、あと4ストローク。45歳のイ・チヒ(韓国)が「68」で回り、通算6アンダー6位につけた。調子に波があったショットが安定し、今季初のトップ10入りが見えてきた。

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「良い報告で、行きたいです」と2週後のオープンウィークには、20年来の相棒に会いに行く予定がある。2002年頃からタッグを組み始めたプロキャディの渋谷一英氏が、今年4月に大腸がんのため42歳で急逝した。

昨年末に受けたQT(予選会)が、渋谷キャディとの最後のプレー。お別れした直後のショックは大きかったが、「心をもっと強く持てるよう、切り替えてプレーしたいと思います」と少しずつ前を向けるようになってきた。次週「ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ」を終えたら、お参りに行こうと思っている。今季は14試合で予選落ち9度と苦戦が続いたが、良い結果を持っていけたら最高だ。

もう一つ、心の支えになっているのが偉大な先輩たちの存在。「不動裕理さんや表純子さんを見て、“まだまだ行ける”とパワーを頂いている」。先週「アース・モンダミンカップ」では、ツアー通算50勝の不動裕理が47歳にして約2シーズンぶりの予選通過を果たして30位。50歳の表純子は2週前の「ニチレイレディス」で予選会を突破して今季ツアー初出場を決めた。

「刺激になります」と最近は練習量も増やした。今季はスコアメークのために100yd以内のショットを課題に挙げ、徐々に結果に表れ始めた過程を楽しんでいる。「成績よりは、2桁アンダーパーを目指して頑張りたい」と話したが、逆転で5年ぶりのツアー24勝目となれば、大会最年長チャンピオン。「イメージ通りに打てるショットが増えた。わたし、まだいけるかな」と笑顔がこぼれた。(横浜市旭区/谷口愛純)

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